「美齢学」Vol.1アロマでHappy 美容家・中島あずささん
撮影/楠 聖子 取材・文/新里陽子
「美齢学」。ぜひ皆さんに知っていただきたいメッセージがたくさん詰まった言葉です。人間は、誰しも歳を重ねていきます。自然に歳を重ねることだけを受け止めるのではなく、「健康に歳を重ねる」。この考え方が、まさに美齢学です。私は「美麗学」ともとらえています。
では、どうしたら美しく歳を重ねられるか。それはちょっとした行動や日常の中で取り入れる、五感を刺激する、といったキレイになりたいアクションがもたらしてくれます。おいしいものを食べる、素敵な音楽を聴く、そんなワクワクすることが積み重なると、体の中から幸せなハッピーホルモンが出され、イキイキ美しい毎日につながります。まずは、自分の体・気持ちと向き合って、ハッピーをたくさんチャージしましょう。
ここではアロマ=アロマテラピーのこと。植物からの香り成分で、心や体を穏やかにし、健康・美容に導く自然療法をさします。
アロマの中でよく耳にする「エッセンシャルオイル」「アロマオイル」はそれぞれどう違うのでしょうか?
まず、「エッセンシャルオイル」とは、植物から抽出された香料のこと。抽出する部位や方法はさまざまですが、同じ植物でも収穫時期や産地により成分や香りは異なります。
「アロマオイル」は、エッセンシャルオイルや合成香料をブレンドしたもので、香りのバリエーションも豊富です。
※両方とも皮膚への刺激性があるものもあるので、使い方を守りましょう。
アロマの選び方に決まりはありません。自分の状態にあわせたアロマを選ぶのが、最も効果が期待できる方法だと思います。
毎日をワクワクさせて、ハッピーホルモンをたくさん出すためには、「こうなりたい」という、なりたい自分に近づけて選ぶのがおすすめです。
また、私は占い師ではありませんが、生活や心を豊かにする新しいアロマの選び方として、今回は生年月日から「太陽」「海」「大地」「山」など自然界を構成する10の要素に当てはめて星座をもとに4つに分けた「エレメント」をご紹介します。
「情熱」型。
物事をじっくりと考えるよりも、直感で動き出す傾向が強い。
◆ 香り
イランイラン、カンファー、シナモン、ジャスミン、ジュニパー、ジンジャー、タイム、バジル、ヒソップ、フランキンセンス、マジョラム、ミモザ、レモン、ローズマリー など
◆ こんなときに
・モチベーションや意欲、やる気をアップしたいとき
・気持ちを華やかに、自分に自信をつけたいとき
「感覚」型。
安定感や物質的な価値、実際に感じられる五感を重要視。
◆ 香り
イモーテル、エレミ、キャロットシード、クミン、クローブ、コリアンダー、サイプレス、シダーウッド、パイン、パチュリ、フェンネル、ベンゾイン、ミルラ、ヤロウ、ローズ、ローズウッド、ローレル など
◆ こんなときに
・モチベーションや意欲、やる気をアップしたいとき
・気持ちを華やかに、自分に自信をつけたいとき
「思考」型。
情報や知性、想像力を重要視。
◆ 香り
オレンジ、クラリセージ、グレープフルーツ、シトロネラ、スペアミント、ティーツリー、ネロリ、プチグレン、ペパーミント、ベルガモット、マンダリン、ユーカリ、ライム、ラバンジン、ラベンダー、レモン、レモングラス など
◆ こんなときに
・軽やかさやクールさ、自由度をアップしたいとき
・知恵や情報を探求し、コミュニケーション力が欲しいとき
「感情」型。
情緒やムード、自分や他者の思いを重要視。
◆ 香り
カモミール、グレープフルーツ、スペアミント、サンダルウッド、タイム、ベルガモット、マージョラム、ヤロウ、ユーカリ、レモン、レモンバーム など
◆ こんなときに
・色気、共感力、想像力をアップしたいとき
・直感力を高め、自己の内面の声に耳を澄ませたいとき
※体調に合わせて選ぶときは専門家にご相談ください。
水で薄めてスプレーボトルに入れ、マスクの上からひと吹き。
お湯に何滴か垂らせば、お部屋中にアロマの香りが。
サシュに染み込ませてハンガーやクローゼットに。
コットンなどに染み込ませ、枕やクッションに忍ばせる。
シャンプーに2、3滴たらした後に(シャンプーの香りとのバランスをみながら)泡立て、地肌をマッサージしながら髪を洗う。
ジェロントロジスト美麗学アドバイザー
中島あずささん
なかじま・あずさ●原宿のヘアサロン「Plus Lounge」にて、スタイリスト歴20年。和装着付師、トータルビューティーアドバイザー、ジェロントロジストなど多彩な資格を生かし美を提供している。南カルフォルニア大学ジェロントロジー学美齢学指導員として、エイジレスな美活を発信中。