季節・場所を問わずに楽しめる! ボトルフラワーアレンジ
撮影/田中 慶、YASAKU 取材・文/池田 史
部屋に花を飾りたいけど、すぐに枯れてしまうし、お手入れも大変…。
そんな方におすすめなのが、最近注目の“ボトルフラワー”。
ガラス瓶の中にドライフラワーを入れて、花本来の色合いや風合いをとても長い期間、そのままの美しさで楽しむことができます。ボトルフラワーで日常に彩りを加えてみませんか?
山口裕子さん
ジュウニブンベーカリー 三軒茶屋本店。フラワー担当。生花からドライフラワーのアレンジメントまで幅広く手がける。
「一見するととても難しそうに見えるボトルフラワーですが、実はそんなことはありません。買ってきた生花も2〜3日飾った後にドライフラワーにすることで2度楽しめます」と、山口さん。
初めての方でも上手にできるポイントを教えてもらいました。
「ポイントは3つあります。1つ目は、少ない花でもボトルにボリュームを持たせられるように、モス(苔)や緩衝材を入れること。これを加えることで、入れる花にも安定感が出ます。
2つ目は、ドライフラワーの中でアクセントにしたいものをいくつか選んでおくこと。それ以外のこまかな花材を先に入れて、後からピンセットで配置していきます。3つ目は、仕上げに瓶の口にリボンをあしらうこと。タグやチャームを一緒に付ければ、さらに華やかになり、プレゼントとしても喜ばれますよ!」
100円ショップなどでも手軽に購入できるポプリがおすすめ。なかなかドライフラワーが手に入らない方は、ここから初めてみるのがおすすめ!
左:ロングピンセットを1本持っていると便利! 配置したいところにスッと入れられるので使いやすい!
右:新作のボトルは店頭に並ぶと、すぐに売切れてしまうほどの大人気!
ジュウニブンベーカリーは“食卓を彩る”がコンセプトのショップ。パンとスイーツ、花がすべて一つの空間に並んでいます。花とお菓子を組み合わせたギフトも!
山口さんの指南のもと、ライター池田が挑戦! 早速ボトルフラワーをつくってみました。
材料はどれも、手軽にそろう100円ショップのものを集めました。
❶ 英字新聞をモス代わりにして、瓶の底に入れていく。新聞紙は少しクシャクシャにすると雰囲気が出る。
❷ 小さなものから順番に、ピンセットを使って底から詰めていく。メインにしたい大きな花は後にとっておく。
❸ 取っておいたメインの花を入れた後は、隙間に余ったポプリを入れて、ボトルを回しながら全体をチェック、見た目を整える。
❹ ポプリの色に合わせて選んだ麻紐を瓶の口に巻いて、小さくリボン結びにしたら、お手軽ボトルフラワーの完成!
100円ショップには、ガラス瓶をはじめ、ボトルフラワーの素材になるものが盛りだくさん。
キッチンや生活雑貨コーナーを探してみると、新しいアイデアが湧いてきます。
今回は、インテリアショップで人気のボトルフラワーを参考に、アレンジしてみました。
100円ショップのフェイクフラワーは、花と茎が手で簡単に取れるようになっているのでハサミいらず。
モスの代わりにフェイクの観葉植物を入れて、2色の紫陽花をばらしてミックスさせました。
リースデコレーションで使われるようなパーツをボトルに詰め込んでみました。
カットガラスの瓶は詰め込むものをあまり気にしなくても、色合いだけを考えて詰めていけばおしゃれに仕上がります。
試験管にフェイクのアイビーをひと枝入れて、瓶の側面にスプーンモチーフのシールを一つ貼っただけ。
いろいろ詰め込まなくても、シンプルにかわいくなるアイデア。試験管スタンドも100円ショップのもの。
雑貨店でよく見かける電球型のガラスボトルに、フェイクの砂とフェイクの多肉植物を入れて、麻紐で吊るすタイプに仕上げました。
エアプランツや観葉植物などと組み合わせて飾れば、シックな雰囲気に。
ジュウニブン ベーカリー 三軒茶屋本店
東京都世田谷区三軒茶屋1-30-9 三軒茶屋ターミナルビル1階