体のコリが和らぐ「究極ストレッチ」〜股関節編〜
ぽっこり下腹や腰痛、お尻のたるみ……。それらは股関節が硬くなっているせいかもしれません。
しなやかな体づくりには、股関節の柔軟性が不可欠です。痛みや体型の崩れを少しでも感じたら、
早めにケアを始めましょう。
イラスト/木波本陽子 取材・文/入江由記
座り姿勢が長い人は要注意
股関節の柔軟性が不調改善のカギ
「座っている時間が長いと、股関節が硬くなり、骨盤のバランスが崩れ、腰痛やぽっこり下腹、お尻のたるみの原因になります」と、医師の中村格子先生。
「大切なのは、カチカチになった股関節を放っておかないこと。股関節周辺の筋肉をほぐして柔軟性を高めれば、骨盤の角度を正すことができ、これらの不調や悩みも改善できるはずです」
女性ホルモンの変化により、体は硬くなり筋肉量も減少気味に。早めのケアで、しなやかな股関節をキープ!
中村格子先生
整形外科医・医学博士・スポーツドクター。Dr. KAKUKO スポーツクリニック院長。著書に『体のコリがすべて消える 究極のストレッチ』(日経BP刊 ¥1,430)他多数。
1日3分でOK!
ぽっこり下腹&腰痛をダブルでケアする「股関節ストレッチ」
座り姿勢が続いて硬くなりがちな股関節をスムーズに動かすためのストレッチ。
腰痛やギックリ腰といった不調をラクにする他、ぽっこりおなかを引き締め、たるんだお尻を理想的な形に近づけます。
❶ 股関節をやわらかくするストレッチ
ひざを内側から後ろ側に押すことによって、
硬くなったももの内側にある「内転筋」を伸ばし、股関節をほぐしていきます。
5〜10秒キープを左右5回ずつ
❷ 骨盤の前後のバランスを正すストレッチ
背骨から骨盤、脚の付け根につながる「腸腰筋」の緊張をほぐし、
バランスの悪い角度に固定された骨盤を正しい角度に戻していきます。
10秒キープを左右3回ずつ
痛みを感じたときは無理をせず、中止してください。