うっかり冷えに注意!首と足元を温める 秋の冷えない着こなし術
昼と夜の寒暖差が大きくなり始める秋は、ストールやタイツなどの“あったか小物”が活躍。冷えから体を守りながらおしゃれも叶える、秋の着こなしテクをお届けします!
冷え対策に便利なストールは巻くだけで小顔効果も!
気温が下がり過ごしやすくなる秋。日中はポカポカと心地よい陽気が続く一方で、朝晩はひんやりと寒く、体の冷えを感じる時間帯もあります。
「冷え対策におすすめのアイテムが薄手の大判ストールです。風が入ってきて冷えやすい首元に巻いたり、はおって肩や背中を温めたりと、この時期は一枚持ち歩くと安心ですよ」と、スタイリストの黒澤圭子さん。首には太い血管が通っているので、温められた血液が全身を巡ることで体が温かく感じるメリットがあります。
「ストールは防寒対策だけでなく、スタイルアップにも役立ちます。ストールで顔周りにボリュームをつくると、スッキリと小顔に見せる効果があります。また、周りの人が見たときに目線が上にくるので、下半身太りが目立ちにくくなり体型をカバーできますよ」
今回は、着こなしを格上げするストールの巻き方や足元のテクをご紹介。寒さから身を守りながら、秋らしいファッションを楽しみましょう。
体を冷やさないポイントは
【首元と下半身】
(a)寒暖差に対応できる
大判ストールを活用
寒さや暑さに応じて着脱できる大判ストールが便利。冷える朝晩は持ち歩き、首元の保温を。素材は、肌触りがよく薄手でも温かいカシミヤがおすすめ。形は長方形が使いやすいでしょう。※撮影では100×200cmのストールを使用。
(b)レギンスやタイツで下半身の冷えをカバー
寒さを軽減するには、首元以外に脚や足元、お尻、おなか周りの保温が大切。薄手のタイツやレギンスをスカートやパンツの下に忍ばせて、冷えやすい下半身をしっかり温めましょう。
おしゃれに見えるストールの巻き方・使い方3選
ミラノ巻き
ストール使いの上級者に見えるのがミラノ巻き。一見複雑な巻き方に見えますが、輪をつくって片方のストールを通すだけなので簡単。温かさも抜群で、コーディネートを華やかに仕上げてくれます。
①ストールを首にかけて右1:左2の長さに
ストールを細長くなるようにまとめて首にかけ、右側1:左側2の長さになるように持つ。
②左側のストールをふんわり首に巻く
長くした左側のストールを、ぐるっと一周させて首に巻く。このとき首元が詰まり過ぎないようにふんわり巻くのがポイント。
③ストールの内側を引き出し輪をつくる
右手でストールの内側を少し引き出して輪をつくる。このとき左手は、前側のストールに添えて固定させながら行うと引き出しやすい。
④左側のストールを輪に通して整える
右手の指先を輪の中に入れて左側のストールを持ち、引き出すようにして通して右側へ。生地を広げたり長さを整えたりして完成。
エディター巻き
首に一周巻くだけのシンプルなエディター巻き。首の後ろ側も温かいうえに、顔周りをスッキリさせて小顔に見せてくれます。ボリュームをつくるちょっとした仕上げテクで、さらにおしゃれな雰囲気に!
①ストールを首にかけて右1:左2の長さに
ストールを細長くなるようにまとめて首にかけ、右側1:左側2の長さになるように持つ。
②左側のストールをふんわり首に巻く
長くした左側のストールを、ぐるっと一周させて首に巻く。このとき首元が詰まり過ぎないようにふんわり巻くのがポイント。
③生地を広げてボリュームを出す
首の前側や、左右に垂れた部分の生地を手で広げる。首元にボリュームを出すこのひと手間で、立体感が出てこなれた雰囲気に。
肩かけアレンジ
ストールは巻くだけでなくはおって使うこともできます。肩かけアレンジは、肩や背中が寒いときに効果的。飾りが付いたヘアゴムやクリップで留めるとエレガントに見え、ずり落ち防止になります。
①ストールを広げて首から肩にかける
ストールを大きく広げて、長辺の上部を持って肩にかける。寒さ対策のため、首の後ろ側や肩、背中を広く覆う。
②ストールの角を胸の前でまとめる
前側に垂れたストールの両端を持ち、胸の前でまとめて持つ。
③ヘアアクセサリーなどで結んで整える
まとめた部分を、ヘアゴムやヘアクリップなどで固定。肩や二の腕をカバーするようにストールを広げて整える。
ダサ見えしないポイントはココ!
足元の冷え対策ファッション
気温が下がると冷えを感じやすいのが、足先や脚、お尻や腰周りなどの下半身。とはいえ着込み過ぎるとモコモコして野暮ったく見えるのが難点。着太りせずにスッキリ見せるテクニックをご紹介します!
スカートのときは…タイツ+靴下で風を通さない工夫を
薄くて長めの靴下でおしゃれに保温!
お尻周りや脚が冷えやすいスカート。足先の寒さを緩和するためにタイツと靴下の重ねばきを。靴下は薄手のリブソックスを選び、くしゅくしゅっとルーズにはくとおしゃれな足元に。
ロングスカートでバレずに寒さ対策
ロングスカートを選べば、タイツが主張し過ぎず自然と防寒ができます。脚を全体的にカバーするので温かさもばっちり。足首よりやや上くらいの長さが上品に見え、使いやすいでしょう。
パンツスタイルのときは…レギンス+薄手靴下で下半身がポカポカ
薄手の靴下なら足元がスッキリ!
パンツの下には、薄手のレギンスをはいて裾からの風で下半身が冷えないようにガードを。靴下は厚手の素材ではなく薄手のフィットするタイプを選び、パンプスと合わせるとスッキリ見えます。
モコモコしないワイドパンツを選ぶ
下半身の防寒に最適なアイテムがワイドパンツ。腰回りや太ももにゆとりがあるので、薄手のレギンスをはいてもモコモコしません。ラベンダーのような明るめパンツはコーディネートの主役に!
腹巻レギンスでおなかが冷えない
腹巻付きのレギンスを選べば、下半身をすっぽり包んで、おなかまでポカポカ。レギンスと薄手の腹巻を組み合わせてもOK。
更年期の冷えのぼせには脱ぎ着できるアイテムを
更年期症状の一つに、下半身は冷えて、上半身は汗がふき出して暑くなる「冷えのぼせ」があります。冷えのぼせの人は、ストールやカーディガンなど、暑さや寒さに応じて着脱できる服装で過ごすと快適です。また、インナーは綿100%などの通気性や吸水性にすぐれた素材を選びましょう。(婦人科医 松村圭子先生)
ストラップシューズ¥8,470(MAMIAN☎078-691-9066)、
80デニールチャコールグレータイツ¥1,100(満足/福助☎072-223-2275)、
ブラウンリブソックス¥550(OKINIIRO/福助)、
オフ白ラインリブニット¥2,190、
ワイドパンツ¥2,790(ともにPierrot https://pierrotshop.jp/)、
グレーはらまきレギンス¥14,300(PRISTINE/プリスティン本店☎03-3226-7789)、
ブラウンパンプス¥8,470(MAMIAN)、
ベージュソックス¥1,320(fukuske/福助)
黒澤圭子さん
女性誌や書籍、広告などで活躍するスタイリスト。2児のママでもあり、忙しくても時短で素敵に見えるアイテムやファッションテクニックを提案。
撮影/阿部吉泰 モデル/中田奈沙 スタイリスト/黒澤圭子 ヘアメイク/千葉智子 構成・文/釼持陽子