【洗面所編】いちど置く場所を決めたら散らからない片づけ術
自分の棚を決めて収納するとごちゃつきが減ります
洗面台の周りにくしやヘアケア剤が散乱、歯ブラシもそのまま…常に洗面台周りが片づかない。こんな光景に心当たりはありませんか?
「そもそも洗面所、浴室は湿気も多く、汚れやすくカビやすい場所。そんな環境を清潔に保つためにも散らからない仕組みづくりが大切です」と言うのは整理収納アドバイザーの吉川永里子さん。
まず洗面グッズを洗面台の棚ごとに使いわけることから始めると片づけがスムーズになると言います。
「例えば、パパグッズは鏡裏の上段左スペース、ママグッズは上段右スペース、家族みんなで使うものは下の段に入れるようにします。こうすると洗面台が散らからず、使いたいものがすぐに見つかります」
今回は、すぐにできる洗面台の片づけ方をくわしく紹介していきます。
ごちゃつきがなくなり使い勝手がよくなる洗面所整理 5つのポイント
「体に触れるもの」を基準に考えて収納する
洗面台周りには、歯ブラシや口にいれるもの洗顔料など、体に塗って使用するもの、漂白剤などの洗剤が混在しています。安全に配慮して、どのスペースに何を置くかを決めていきましょう。
洗面台の上に置くものは2つまでにする
洗面台の周りにたくさんのものを置いていると、水汚れがつきやすく掃除が大変になります。石けんやコップなど最低限のものだけを置くようにし、いつでも拭き掃除ができるようにしましょう。
コの字ラックで空間をムダなく使う
置きたいものが多いわりにスペースが少ないのが洗面台。収納スペースを確保するために欠かせないのが「コの字ラック」です。さらに「ボックス」を使うと空間を余すところなく活用できます。
家族ごとに使うスペースを確保する
洗面台には、家族全員のものが集中するため、まずは使う人ごとにアイテムを分類しましょう。鏡裏の収納や引き出しを使う人ごとにわけて収納するようにすると、あちこち開けずに自分のものが取れます。
浮かせる収納を使って清潔な状態を保つ
洗面所やお風呂場は、水や石けん、化粧品など汚れやすくカビのもととなるものが多いので、引っかける収納方法を活用しましょう。引っかける棒がない場合はつっぱり棒とマグネットで収納スペースをつくりましょう。
使いたいものがすぐに見つかる
洗面所の片づけ方・しまい方
今回は吉川さんのご自宅の洗面台を再現しました。置く場所を変えるだけで、いつもの洗面台が見違えるようによみがえります。まずはできることから試してみましょう。
①パパが使うグッズは鏡裏の上段左のスペースへ
ひげそり、化粧水、クリーム、ヘアケア用品など、洗面台に置くものが多いのが男性。上段に置くと取り出しやすく、子どもの手が届かないので安全です。
②使用頻度が低いアイテムは中央の上の棚へ
使用頻度が低いスキンケアアイテムや歯ブラシ、化粧品のストック、髪留め…は中央の上の棚へ。まとめて置くと取り出しやすくなります。
③鏡裏の下段右は家族で使うものを配置
ドライヤー、ヘアブラシなど家族が共通して使うものは、一番取り出しやすい下段の右へ。ドライヤーが直接置けない場合は、つっぱり棒にS字フックで引っかけましょう。
④ママが使うグッズは上段右のスペースへ
毎日使うスキンケア用品、メイクグッズは上段の右へ。とくにメイク類はポーチにいれて管理すると、使用するときにポーチを取り出すだけなので、時短にもつながります。
⑤歯ブラシ類は下段左の位置に配置する
家族分の歯ブラシ、歯磨き粉、フロスなどはこちらへ。出しっぱなしにする場合は、歯ブラシスタンドに立てるか、吸盤で鏡にペタリと貼りつけても◎
⑥タオルは「輪」が見えるように立てて入れる
タオルを引き出しに入れるときは、「輪」の部分が上にくるように入れると1枚1枚取り出しやすくなります。さらに見た目もきれいに!
⑦洗面台の下は洗剤をしまう
洗濯洗剤、柔軟剤、漂白剤など口や肌に触れてはいけないものは、まとめてボックスにいれましょう。さらに別のボックスにはシャンプーやボディソープのストックを。
⑧スプレータイプの洗剤はつっぱり棒で空中収納
洗面台の下につっぱり棒をして、スプレータイプの洗剤を引っかけ収納。空中に収納することで下のスペースが空き、洗面台下がスッキリ。収納量がアップします。
⑨バケツの中にお掃除用具を入れる
ぞうきんやブラシ、洗剤などは一つのバケツに入れましょう。バケツを取り出すだけですぐに掃除に取りかかることができます。
吉川永里子さん
収納スタイリスト®・生き方スタイリスト。整理収納アドバイザー(1級認定講師)、整理収納ベーシックコーチ。
イラスト/後藤知江