利用者ファーストのロングライフ 地域の皆さまとの信頼関係を構築
茨城県全域で事業を展開するロングライフ。
今回は昨年8月に開設されたばかりの阿見営業所をご紹介します。
ショールームも倉庫も持つ
1年前に開設された阿見営業所
茨城県阿見町、霞ケ浦の南に面し、牛久大仏を近くに臨む場所に位置する阿見営業所は、2022年8月に開設したばかりです。圏央道の牛久阿見インターチェンジに近く、常磐自動車道にも近い立地から、倉庫機能とショールーム機能を併せ持ち、ロングライフの物流の要となっています。
現在、阿見営業所を支える社員は9名。営業や事務、ご利用者さまが使っている福祉用具の点検や消毒などを行うメンテナンス専門社員が常駐しています。
「開設してまだ1年という若い営業所です。地域の人々との結びつきを大切にして、地域に根差した営業所を目指しています」と、所長の三輪喜幸さんは話します。
メンバー同士の結束を強め、人となりを知ってもらうために、阿見営業所では朝礼である工夫をしているといいます。
「毎日、持ち回りでお題を出して、3分間スピーチをしています。趣味の話、家族の話、いま気になっていること…など、仕事では知ることができない話題を話しています。その人の人となりが見えてきて、仕事上でのコミュニケーションが円滑になるんですよ」と三輪さんは語ります。
さらにロングライフでは全社で朝礼の時間に手話を習うという取り組みも行っています。
「どんな状態のご利用者さまともコミュニケーションがとれるように全員が手話を習っているんですよ。在籍しているスタッフも全員、簡単な手話ができます」
朝礼の時間の3分間スピーチでお互いの人となりを知るので、心理的安全性を保ちつつ仕事に打ち込める環境。
事務所、会議室、展示スペース、メンテナンス室のほか、茨城県の各拠点から届く福祉用具の保管場所としても機能している。
ご利用者さまを第一に考えスタッフ全員で学びを深める
福祉用具を利用するのは初めてという人のためにスタッフもさまざまな工夫をしています。
「ご利用者さまの状況を丁寧にヒアリングし、その人にあった福祉用具をご提案できるようにしています。そのためにメーカーの担当者を招いた勉強会や社内での日々の学びも行っています」
窓からは牛久大仏が見えるロケーション。
阿見営業所 おすすめの福祉用具
阿見営業所のスタッフが実際に触れてみて、おすすめしたいと感じた福祉用具をご紹介。
ご利用者さまにも使いやすいと評判の福祉用具です。
アロン化成
歩行車リトルターンZ
【便利な機能】
アームレストは自然な姿勢でよりかかることができる形状になっています。左右で折り畳みできる構造で、折り畳み幅は39cm。狭い玄関や廊下に立てかけておくことも可能です。歩くのに疲れたらアームレストを上げて座ることもできます。
【こんな方におすすめ】
自宅が狭く玄関に歩行車を置くことができない、廊下の幅が狭いので歩行車が壁にあたって移動しにくい…などの悩みをもっている方におすすめです。
セイフティー株式会社
ラップポン・ブリオ(S)
【便利な機能】
自動ラップ式排泄処理ユニットを搭載したポータブルトイレ。ボタンひとつで排泄物を自動密閉処理できるため、手も汚れず、水も使いません。独自の熱圧着技術で中身も臭いも漏らさないのが特徴です。
【こんな方におすすめ】
ポータブルトイレを使用しているけれど、排泄物の処理、臭いが気になるという方。頻繁に排泄物の処理することができないという方におすすめです。
パナソニックエイジフリー
歩行サポート手すりスムーディ
【便利な機能】
手すりの端部はつかみやすく、手すりから手を放すことなく安心して移動できる形状になっています。手すり部分を上下左右に調整して設置できるので、使用する人の体型にあった高さや角度を再現することができます。
【こんな方におすすめ】
筋力が低下し、ふらつきがみられる方や、転倒したことがあり歩行に不安がある方におすすめです。住宅改修をしなくても取り付けられるので、貸家の方でも利用できるというメリットがあります。
福祉用具のプロフェッショナル が仕事で心がけていること
何を求めているか…ご利用者さまに寄り添い用具を提案
ご利用者さまにあった最適な福祉用具を提案する営業。
「ご利用者さまやそのご家族に寄り添って、どんな福祉用具かを説明し、ご紹介する職業。さらに早い対応をすることも重要だと私は考えています。以前、あるご家庭で『これ(福祉用具)を使ったおかげで生活の幅が広がりました』と言われ、ご家族の負担も軽減したと感謝の言葉をいただきました。ご利用者さまにもご家族にも喜んでいただけるこの仕事に誇りを持っています」
営業
三輪 喜幸さん
座右の銘は「継続は力なり」。続けていることで見えてくることもあることをこの仕事で実感しています。
営業所長として8名スタッフのマネジメントに注力している三輪さん。
ご利用者さまに納品する前の福祉用具を再度確認し安全を確保する。
ご利用者さまが本音を言える寄り添い方を模索しています
アフターフォローも欠かさず、時にご利用者さまの相談相手になることもある営業。
「ロングライフではご紹介した用具を使い始めてから3か月後にヒアリングにいくのですが、そのときに遠慮して用具の使いにくさを言ってくれない方がいるんです。そういう場面で、ご利用者さまにどう寄り添い、どう本当の気持ちを聞き出すかということに力を入れています。10人のご利用者さまがいれば10通りの考え方があるので、毎回、勉強になりますよ」
営業
髙野 一成さん
座右の銘は「凡事徹底」。あたりまえのことや基本ができないと次に進めないことを日々、感じています。
福祉用具を組み立てる役割もある営業。それぞれの用具の構造の知識が必要となる。
ご利用者さまの相談窓口のような存在になりたいという髙野さん。
ご利用者さま、ケアマネジャー、営業を繋ぐ架け橋をめざします
福祉用具の発注依頼、販売対応を行う事務。
「ご利用者さまは高齢者の方がほとんど。そのため話すときは、声は大きく、ゆっくり、わかりやすい言葉を使うことを心掛けています。またケアマネジャーさんと営業とのやり取りの間に立つこともあるので、営業スタッフとは密に連絡をとり、ケアマネジャーさんからの問い合わせに答えられるようにしています。『わかりやすく教えてくれてありがとう』と言われたときはうれしいですね」
事務
岡野 奈津美さん
座右の銘は「日進月歩」。1日1日成長していくことを目標に、ご利用者さまの役にたてるよう心掛けています。
速さと正確さが求められる事務。社内コミュニケーションをしっかりとってすすめている。
入社9年目を迎え、後輩のために仕事をマニュアル化。誰がみてもわかるようにしている。
すべての福祉用具のメンテナンスができるようになるのが夢
ご利用者さまが使用した福祉用具を修理し、新品同様に洗浄、消毒するのがメンテナンス。
「毎日、マットレス、車椅子、ベッドなど多くの福祉用具に触れています。ご利用者さまに直接、接することはないですが、用具を通じてつながっているのを感じますね。いままで一度もクレームをいただいたことがないのが自慢です。ロングライフが扱っているすべての福祉用具をメンテナンスできるようになってはじめて一人前だと思っています」
メンテナンス
八木橋 大悟さん
座右の銘は「一期一会」。仕事だけでなくすべてにおいて人との出会いとご縁を大事にするようにしています。
マットレスはすべて分解して消毒、洗浄する。メンテナンスすることで新品同様に。
洗浄機のほかにもさまざまなメンテナンス用の機械を使いこなす。
より詳しい情報はロングライフホームページをご覧ください。https://www.longlife.co.jp
撮影/小林大介