手軽に家庭菜園を始めよう!
家庭菜園というと、大変な農作業で面倒なんじゃないかとかいうイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、家庭で植物を育てて花を咲かせて実ったものを収穫して、そしてそれをおいしくお料理していただくという、文字通りの安心安全、これ以上ない身近な地産地消で花も実もある楽しい作業なのです。
在宅時間の多くなったこの時期にはむしろぴったりの実益を兼ねた趣味となるはずなので、この機会に始めてみませんか?初心者でも簡単な方法をご紹介します!
小さな家庭菜園、どこにつくる?
庭植えの場合は、スコップやジョーロなど、栽培する野菜によっては支柱が必要です。
またベランダ、テラスなどで育てる場合は、そのうえに野菜用のプランター、植木鉢、花と野菜の土を用意しましょう。
これは、100円ショップ、ホームセンターなどをまわると、総額2,000円くらいで揃えられます。
身近なものをプランターがわりに!
見栄えを気にしない方は、プランターの代用になるものがあります。
【発泡スチロールの箱】
スーパーなどで無料で譲ってくれます。
この箱の底に数ヶ所穴をあけて園芸用の網でふさぎ、砕いた発泡スチロールを鉢底石の代わりにして土を入れて苗を植えます。
【花と野菜の土のビニール袋そのまま使ってもOK】
袋の上部を開けてビニール袋を巻いてふちを作り、底に穴をあけ、表面にカバーを巻きます。
【牛乳パックを利用しよう!】
これは室内用の小さめのプランターになります。
こういうプランターって、簡単で廃物利用的でエコな感じがいいですよね。
ビニール手袋でこわいものなし!
なお、植物を育てたことがなくて、土いじりや虫とかに抵抗のある方におススメなのは、「ビニール手袋」です。
庭仕事には軍手がつきものですが、荒い布地の間から土が入って手が汚れちゃうんですよね。
しかし水仕事用のビニール手袋をはめることで、虫がいても「テデトール」(手で取る)ことが出来る、土も平気で触れるようになるし、おまけに庭仕事の後も手をごしごし洗わなくていいため荒れないんです。
もちろん庭仕事専用のものを用意して、使った後はよく洗って外に干しておきましょう。
(注)殺虫剤などを使わない、無農薬栽培派の手法として、テデトール(手で捕る)、ハシデトール(箸で捕る)が推奨されています。園芸用語です。
種まき、苗植え、どちらが育てやすい?
初心者は苗がおすすめです。
種は袋にかなり多く入っていて余ることが多く、また発芽まで時間がかかること、そして撒きすぎたり水をやりすぎたりで、ひょろひょろ貝割れ状態になって失敗する可能性が高いために、初心者にはあまりおすすめできません。
また苗は、ホームセンターや園芸店などで、ちょうど植える適期に店頭にたくさん並ぶので、時期を逃さないのも利点です。
良い苗を選ぶコツは、お店に苗の仕入れの日を聞いておき、入荷直後に来店して元気な苗から選ぶことですね。
話題の再生野菜ってなに?
スーパーで買ってきた細ネギや三つ葉など、根がついているものがありますよね。
根の上数センチを切ってお料理に使った後、根を棄てないでプランターに植えると細ネギや三つ葉が生えてきます。
薬味は少ししか使わないし、使うときだけ必要分を切って使えるというとても便利な廃物利用となります。
なお、にんじんや大根のへたを植えると、葉っぱは育つけれど人参や大根は出来ないのでご注意を。
育ちやすい環境、場所とは?
ほとんどの野菜は、日当たりと風通しがよく、水はけのよい場所でアルカリ性の土を好みます。
健康な野菜が育つためには、葉っぱの光合成と根も呼吸するということを頭に入れておくことが必要です。
人間と同じく、野菜もよい環境を作ってあげると健康に育ち、おまけに虫や病気が嫌がるホルモンを出すそうです。
そういう理由で、健康な野菜を育てるためには、日光と風通しと水はけへの配慮は欠かせません。
また、ベランダではエアコンの室外機の風がまともに当たる場所は避けましょう。
【育て方の注意点】
表面が乾いたら水やりをします。
- このとき、鉢やプランターは底から水が流れ出るようにすることで、根が呼吸できます。
- 肥料は与えすぎず、袋を見て適量を決められた間隔で与えましょう。
- 土の表面が固くなれば時々耕して根が呼吸しやすいようにしましょう。
- 毎日様子を見て、枯れ葉を取り除いたりすること。
- そうすれば、万一病気になったり、虫に食われたりしても早めに処置が出来ます。
まとめ|家庭菜園、今が始めるタイミング!
小さいお子さんがいらっしゃると学校の宿題とか夏休みの課題などで、一緒に植物や野菜を育てることも多いかと思いますが、今まで植物や野菜とは無縁だったという方にこそお勧めしたいです。
たいていの野菜は春か秋に育て始めるので、秋野菜は今から準備すればベストのタイミングで始められます。
野菜の成長ぶりを見ていると、元気をもらえるうえに愛情がわいてきて、毎日の生活に張りが出来ること請け合い。
ペットが飼えない環境の方にもおすすめしたいくらい、可愛いです。
まず、ご自分が食べたい、お好きな野菜を選んで育ててみましょう。
秋から冬に育てる野菜としては、葉物野菜もおすすめですし、ブロッコリー、小かぶ、玉ねぎ、秋植えのじゃがいもなどもあります。
そうそう、いちごなんかもおすすめです。
きっと意外に簡単で楽しくて、収穫するとあまりのおいしさにびっくりされるはず。
そして「次は他の野菜も育てたい」「何を育てようか」と興味が広がっていくでしょう。
来春には、トマトやきゅうり、なす、さつまいもに挑戦とか、気がつけば家庭菜園の楽しさにどっぷりはまってしまうのではないでしょうか。