なんだかイライラ…落ち着かない時に効果的な部屋の整え方
毎日の暮らしの中で、何か落ち着かない・イライラするといったことはありませんか。人の感情は一定ではありません。特にプラチナエイジ世代は、外部からの情報や刺激に敏感で、落ち着かない気持ちになる時が多くあります。また、そういった気持ちは、周りの人に分かってもらうことが難しく、自分からも言い出しにくい為、本当はつらいのに無理をしてしまうこともあるのではないでしょうか。
そんなつらい時に限って、部屋の中を見渡すと、まるで心の状態をそのまま表しているかのような、ひどい状態になっていることはありませんか。実はお部屋の状態と心の状態はリンクしていることが多く、お部屋を整えることで効果的にイライラを解消できることがあります。
今回は、自分ではなかなかコントロールできないイライラした感情を、落ち着かせるのに効果的な部屋の整え方をお伝えします。
落ち着かない気持ちの背景とは?
プラチナエイジが、イライラの感情を持ち合わせやすいのには理由があります。子どもや夫婦関係、仕事や介護など、多方面の問題が日常的に発生し、振り回される環境にある為です。
このような環境は、自分の意志でコントロールすることが難しく、「こうあるべき」という気持ちが、常に満たされない状態になりがちです。実は不満がないように思っている人でも、潜在的に多くのものを抱え込んでいることがあります。
人の体は心理的、感情的、環境的、物理的にストレスを感じると、交感神経の働きが活発になり、興奮状態となります。血糖値が上昇し、エネルギーを送りこむ力が働きます。これは「怒り」の状態です。人はストレスを感じることによって、体にこのような変化が現れ、イライラして落ち着かない気持ちに悩まされる状態となります。
部屋を整えることで気持ちが落ち着く理由
こういった状態のときに、気持ちを落ち着かせる方法として、効果的なのが「部屋を整える」という方法です。人は、現状や起こった事柄が、自分の思う「あるべき姿」と比べて異なる時に、消化不良となってストレスを感じます。
その点、「部屋を整える」という作業は、完全に自分の意志だけでコントロールでき、「こうあるべき」という思いを形にして満足を得ることができます。そのような時間を作り、注力することでクールダウン機能が働き、気持ちが落ち着きます。「何もかも思い通りにいかない」という環境から、「部屋の中は自分の思い通りになる」という状態を作り出すことがポイントです。
自分でできる、落ち着かない時の気持ちの整理方法3つ
「物を捨てる」ことから始める
自分の思い通りの部屋を実現する為に、最初に行うべき作業が「物を捨てる」ことです。部屋の中に必要ないものが所狭しと置かれていて、本当に必要なものはごくわずか、ということは珍しくありません。多くの人が、本当に必要かどうか考えることなく、あるものをあるがままに自分の部屋の一部として抱え込んでいます。
そして、同じように自分の心の中を振り返ってみたときに、同じようなことが起こっていないでしょうか。日常のイライラを引き起こす原因の一つに、「問題があれもこれも山積み」で振り回されていることが挙げられます。実は、こういう状態で悩んでいる人の多くが、「自分の問題」と「相手が解決するべき問題」、さらに、「できること」と「できないこと」の線引きすらあいまいなことが多く、すべてを自分の問題として抱え込んでしまっている傾向があります。
いらないものは手放しましょう。使わないもの、必要でなくなったものを大事に抱え込む必要はありません。自分の環境を軽くすることが、落ち着かない気持ちを整える為の第一歩です。
「空間を整える」ことで見つめる
「空間を整える」とは、あるべきものをあるべき場所に返すことです。作業で言えば、物をカテゴリーごとに分類し、使いやすい場所に取り出しやすい形で収納することです。必要なものは、必要な時に取り出し、使い終わったらきちんと収める習慣を見直しましょう。
そして、この「空間を整える」という作業が苦手な人は、心の中でもやはり同じようなことが起こっているはずです。同時進行で自分の周りの複数問題を解決しようとすることはやめましょう。頭の中を整理し、今すぐ解決する必要がない問題のことで、ずっと悩み続けないことが大切です。
物事を出しっぱなしにしている状態は、例えば、スマホでアプリをバックグラウンドで起動し続けている状態と同じです。そちらに容量が取られる為、今やりたいことのパフォーマンスが落ちる上、充電もすぐになくなります。スマホだけでなく、部屋も人も、限られた容量を効率的に使うことは、快適な動きを実現する為の大事なポイントのひとつです。
「飾る」ことでやる気を出す
最後に「飾る」という方法を試してみてください。例えば、お花を飾ってみませんか。不必要なものを処分し、残ったものをきちんと整えて、「こうあるべき」という思いを形にしたお部屋は、もう充分快適な環境のはずです。
できれば最後に、「こうあるべき」に加えて、自分は「こうありたい」と思う形を実現してあげてください。こんな忙しい毎日の中でも、思いがぶれない様に「軸」として、大きな役割を果たしてくれるはずです。
毎日を素敵に輝かせよう!
部屋の中の状態が、その人の心の状態とリンクしているというのはよく言われていることです。また、面白いことに、その整理の仕方、解決方法もよく似通っています。
悩み多き、プラチナエイジ。日常でイライラ落ち着かない時があっても、もちろん自然なことです。ですが、その感情をコントロールできる方法を知り、実践できる女性はより素敵に輝けるのではないでしょうか。ぜひ、部屋も心も快適な暮らしを目指して、「捨てる」「整える」「飾る」の3ステップを上手に活用してみてください。