『感じて,味わい,楽しんで』熊本県天草市「牛深水産」
自然豊かな日本の風土に育まれた、旬の美味。
私たちの健康も「おいしい!」の喜びも、全ては生産者さんの日々の努力にたどることができるはず。
この特集では全国の生産者さんを訪ね、普段の顔や生の声をお伝えしていきます。
さあ、旬の美味を感じて、味わい、楽しむ旅へ出掛けましょう!
周囲を有明海、八代海、天草灘に囲まれた天草は、豊かな漁場として知られた土地。中でも牛深はアコウ、赤ウニ、イセエビといった高級魚の宝庫!
特筆すべきは、漁師と直接提携する牛深水産が、産地直送のノウハウに長けていること。電光石火の活け締めと神経締めに加え、下処理までされた鮮魚が、※正午までの注文で翌日に届くというスピーディーさで、個人客だけでなく全国の飲食店からも大人気!
その活気あふれる仕事の現場をのぞいてみましょう。
牛深水産
牛深の漁港で取れる最高の鮮魚を最高の状態でお届けすることを目標に、ていねいかつスピーディーな産地直送にこだわります。
この日はハタが大漁。
まだ日の上がらない、暗いうちに牛深漁港に水揚げされた魚は、いけすに移してもこんな水しぶきを上げる元気さ!
漁協に運び込まれたのは、大きなサワラやタチウオ、そしてケースいっぱいのキビナゴ。
この後、威勢のいい掛け声に仕切られて、にぎやかな競りが始まりました。
牛深漁港の朝は早い。
まだ暗いうちから、漁を終えて帰港してくる漁船の低くうなるようなエンジン音がそこかしこに響き渡ります。イカ釣り漁船、ハタを取ってきた漁船、銀色のナイフのような魚体のキビナゴをいっぱいに積んだ漁船など、港で待ち構えていると、次はどんな魚が水揚げされるのか、ワクワクが止まりません。
水揚げされた魚は、間髪を入れずにいけすに移されるもの、魚箱に氷漬けにされるものなど、それぞれテキパキと処理され、漁協内へと運ばれていきます。
いつの間にこんなに人が集まっていたのか、漁協内では競りが始まりました。カスタネットにも似た木の札に入札額を書き込んで、にぎやかに行われる競りは迫力満点! 邪魔にならないよう遠慮がちにのぞいていた取材スタッフを「もっと前に来い!」と引っ張り出してくれたりと、時に笑い声も混じる活気あふれた雰囲気の中で魚が売りさばかれていきます。
「牛深では、活魚のまま競りにかけて、すぐに血抜きをして神経締めまでするようにしたんです。
そうしたら、今まで安い値段しかつかなかった魚もいい値段で取り引きされるようになったけん、俺ら漁師たちも喜んでるんです」
そう話してくれたのは漁師の池田隆文さん。牛深の魚を最高においしく食べるには、ぜひ「自分でさばいてみてほしい」と言う。
「牛深水産で買ったら下処理もしてもらえますが、やっぱり自分でさばいたらおいしいけん。今はYouTubeがあるけん、見ながらやれば誰でもできますよ」
意外にイマドキなアドバイスだが、おっしゃるとおり。皆さんもぜひ、挑戦してみては?
暗い中、漁船から水揚げされたのは高級魚のアカハタ。すぐいけすにキープされる。
この船の水揚げはイワシ。牛深漁港は昔からカツオやイワシの漁獲で知られる。
魚箱からはみ出るサイズの大きなクロムツ。
高級魚がずらりと並ぶさまは壮観だ。
アカハタやイトヨリダイなど目にも鮮やかな魚たち。
見た目だけでなく食味にも優れる。
取れたてのおいしい魚を、地元の漁師さんたちはどうやって食べているのでしょうか? 漁師の池田隆文さんが、船上でのぜいたくにして豪快! なお昼ごはんに招いてくれました。
左. カセットコンロに鍋をかけたら、魚箱からそのまま豪快にキビナゴを流し入れます。
中. しょうゆ、みりん、ショウガなどで味付けしながらサッと煮れば、もう出来上がり!
右. 栄養たっぷりのキビナゴ料理をおかずに。おいしいお昼ごはん、ごちそうさまでした!
左. 注文時希望の方には、うろこ取りや内臓処理といった下処理も、無料で対応してくれる。
右. 鮮度を保つ上で抜群の効果があるといわれる神経締めも実施している。
「大漁セット」
¥30,556(税別)
迫力満点! 高級魚からなかなか出回らない地魚まで、牛深で取れる旬の鮮魚をこれでもか! と箱いっぱいに詰め込んだセットは、お正月の食卓を盛り上げてくれること間違いなし。
【お試し】大漁セット
¥3,056(税別)
旬の地魚を彩り豊かにそろえたお試しセット。2〜3kgの鮮魚を3、4種類ほど詰め合わせてお届けします。ホームパーティーにもぴったり。
「塩ウニ(冷凍)」 80g
¥3,565(税別)
日本三大珍味として知られる塩ウニ。ていねいに身をむいて塩漬けにした牛深のムラサキウニはご飯のお供にもお酒のアテにも最高です!