Vol.3「頭皮ケアでより若々しく」美容家・中島あずささん
撮影/楠 聖子 取材・文/新里陽子
イラスト/maiko
初夏になり日差しの強さも気になる毎日。体力が落ちやすい時期ですが、元気な毎日を過ごしたいものですね。忙しい毎日を送っている方も、しっかり体を休めてリラックスした時間をつくりましょう。リラックスは最大のハッピーホルモンにつながるんですよ。
美麗学「健康に歳を重ねること」において、ワクワクする毎日を送ることはとても大切といわれています。好奇心をもってワクワクした気持ち=オキシトシン効果(ハッピーホルモン)をつくるには、実はしっかりリラックスした時間をつくることが大切なんです。
好きなお茶を飲む、本を読むなど趣味に時間を費やすことだけでなく、手軽な体ケアでリラックスはもたらすことができます。特に頭皮・髪のケアはリラックスには抜群の効果があるので、おすすめしたいです。
ジェロントロジスト美麗学アドバイザー
中島あずささん
なかじま・あずさ●原宿のヘアサロン「Plus Lounge」にて、スタイリスト歴20年。毛髪診断士、トータルビューティーアドバイザー、南カルフォルニア大学ジェロントロジー学美齢学指導員。「美齢学」を「美麗学」として発信中。監修の美容サイトhttps://www.mion.site/
年齢とともに変化する髪、その髪の「土壌」となる頭皮。そして頭皮は顔の表情筋と関係しています。
ハッピーホルモンを生み出すだけでなく、ハツラツとした表情を手に入れるのにも髪・頭皮ケアは効果が絶大なんです。
美麗学
一般財団法人 美齢学 ジェロントロジーセンターでは歳を重ねることを受け入れたうえで、「いかに心身ともに美しく、豊かに年を重ねることができるか」をコンセプトにしています。この「美齢学」の考え方をベースに、美容家の中島あずささんが、よりハッピーに美しく生きるヒントを提案しているのが「美麗学」。身近なアクションでハッピーホルモンを出してハツラツと生きる考え方です。
髪と頭皮のケアなんて、なんだか難しそう。そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫。日常のケアだけで十分変わり、効果は大です。
まずは、お風呂に入ったときの「シャンプー」の仕方を見直しましょう。何気なくシャンプー剤で髪を洗って、流して、コンディショナーでケアしているかもしれませんが、正しいシャンプーは、抜け毛やフケの予防にもなり、白髪を減らし髪をつややかに保つことにもつながります。
頭皮はブラシを使うとより血行促進に。自律神経も整いリラックスします。
正しいシャンプー4つのポイント
髪を洗う前に、ブラッシングをします。濡れた髪はからみやすいため、乾いている状態のときにからまりをほどくためです。くしやブラシ、指先をブラシのようにして粗くとかすのでも効果は十分。
※スタイリング剤で固めている方は濡らしたほうがほどけやすいこともあるので、自分にあった方法で。
からみをとったらお湯で髪、頭皮をすすぎます。熱すぎるお湯は、頭皮を傷めてしまうので禁物です。
38℃から40℃くらいのお湯で、よく流すように手ぐしをしながらすずぎましょう。これで髪の表面の汚れは落ちます。
シャンプー剤を手に出したらいきなり髪に付けるのではなく、少しのお湯を混ぜてよく泡立てます。泡立てることで頭皮全体まで行き渡り、ゴシゴシと髪をこすることなく、汚れ・皮脂などを洗えます。
爪を立てず指の腹で揉むようにします。
洗うより流すことのほうが重要と考えてよいくらい、時間をかけてすすぎましょう。シャンプー剤が残っていると頭皮のダメージにつながります。また、ここでしっかりすすぐことが、コンディショナーやトリートメントを髪に浸透させることにつながります。
頭皮ケアはブラッシングが簡単&効果的。白髪予防にもなります。Q&Aでそのポイントをまとめました。
【Q】どんなブラシでもよいの?
【A】「パドルブラシ」がおすすめです。
「パドルブラシ」とは、ブラシ部分のサイズがやや大きく、空気穴のあるヘアブラシのことです。パドルのような形状のヘッドに先端が丸い毛先、空気穴があることによって生まれるクッション性が頭皮にほどよい刺激を与え、マッサージ効果が期待できます。
【Q】どんなタイミングがおすすめ?
【A】1日1回、髪を洗う前に
汚れも落ちやすくなり、習慣付けもしやすいですね。パドルブラシは水には弱いので、浴室に入る前にするのがベストです。
Point①
ブラッシングではなく、指先で頭皮マッサージを行う方法も。順番はブラッシングと同様です。育毛剤やヘアトニックなど、より効果を促進するアイテムを一緒に使うのもよいでしょう。
【Q】ブラッシングの手順は?
【A】
❶ まずは髪全体をブラッシングする。
❷ ブラシを左右に動かして頭皮に刺激を与えながら、下から上へブラッシング。
❸ こめかみや耳の後ろにブラシの先をあて、「押して離す」を数回繰り返す。
❹ おでこ上部から頭頂部に向かって、ブラシを押し当てながら移動させていく。
❺ 仕上げに頭全体を軽くポンポンとブラシで叩く。
Point② 梅雨時には特に気を付けたい! 頭皮ケア
温度、湿度が高い梅雨の時期は汗と湿度により頭皮が蒸れ、細菌が繁殖しやすく、それが原因となりニオイやベタつきが発生します。頭皮をクリーンにして、ヘアトニックなどを使用するのもおすすめです。