全国美味しいものキャラバン まるっと志布志を召し上がれ
美味しいものがいっぱいの志布志に注目
鹿児島県の東に位置する志布志市は、黒潮海流に恵まれた志布志湾に面し、1年を通して温暖な気候です。水産物はもちろん、ほうれん草、牛肉、さつまいも、お茶など農畜産物も豊富。
今号と次号にわたり、志布志の生産者のみなさんが登場。地元で食べられているレシピをご紹介します。
志布志の旬をお召し上がりください。
『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で話題になったのが、市役所の住所。鹿児島県志布志市志布志町志布志 志布志市役所志布志支所。同じ地名が繰り返されると話題になりました。「志布志」という地名の由来はいくつかありますが、天智天皇がこの地を訪れた際、地元の女性が布を献上。天皇はそれを「上下の身分にあるもの、ともに志が厚い」と喜んで「志布志」となったといいます。
1:そはら農園
試行錯誤を重ねてたどり着いた安心・安全
「ほうれん草を使って料理をする人、食べる人が何をしたら喜んでくれるか? いつもそのことを考えてほうれん草をつくっているんです」とそはら農園の曽原正樹さん。
2018年にスポーツ用品店の店長から農家へ転身。この5年間、試行錯誤を繰り返しながらほうれん草や小松菜を栽培してきました。
「作物の成長の効率を優先して安く大量生産することは簡単ですが、作物の安心・安全を追求して、土壌の蒸気消毒や有機肥料で育てています。さらに手作業で袋詰めし、最後の工程まで手間を惜しみません。その結果、一度、私の農園のほうれん草を食べると『もう一度食べたい』と言ってくれる人たちが増えてきました」
曽原さんおすすめの食べ方ほうれん草のクリームシチュー
Recipe
ほうれん草のクリームシチュー
【材料】(2~3人分)
- 鶏肉 1枚
- 〈塩 ひとつまみ、こしょう 少々〉
- 玉ねぎ 1個
- ジャガイモ 2個
- にんじん 1/2本
- ほうれん草 1/2束(4〜5株)
- バター 10g
- 水 100ml
- 牛乳 200ml
- ローリエ 1枚
- ブイヨンキューブ 1個
- ホワイトソース缶 1缶
- 塩 小さじ1/3
- こしょう(細かいもの) 少々
★つくり方
- 鶏肉は3cm程度の大きさに切り、塩、こしょうをまぶしておく。玉ねぎ、ジャガイモ、にんじんは食べやすい大きさに切る。
- 鍋にバターを入れて鶏肉を炒める。表面に火が通ってきたら、玉ねぎ、ジャガイモ、にんじんを加えて炒め、水と牛乳、ローリエ、ブイヨンキューブを加え、沸騰したらアクをとり、弱火で10分ほど煮込む。
- 野菜に火がとおったら、ホワイトソースを加え全体がなじむまで混ぜ、塩・こしょうで味を整える。再び沸騰したら弱火で時々混ぜ合わせながら5分ほど煮込む。完成直前に、ほうれん草を食べやすい大きさに切り投入し完成。
※ほうれん草の加熱は余熱だけで充分です。
株式会社さかうえ
自然放牧された牛だから肉本来のうま味がたっぷり
「『里山牛』を食べてくださった方からいただくのは『昔食べていた牛肉の味がして懐かしかった』という感想。私の牧場の牛たちは、休耕している畑に半年以上放牧し、エサは自社生産の牧草飼料で育てているので、牛本来の脂身のつき方をしているんです」と株式会社さかうえの中川昌聡さん。
さかうえでは、耕作されていない畑を借り、その畑で牛たちを自然放牧し育てています。
2〜3反の畑にたった3頭の牛が放牧されるので、牛たちは食べたいときに食べ、寝たいときに寝るというストレスフリーな環境です。
「牛たちにとっては最高の環境である分、私たちにとっては非常に手間がかかりマンパワーも必要となります。ですが、この『里山牛』を通して、新しい農業価値を見い出し、地域や社会に貢献していきたいと考えています」
中川さんおすすめの食べ方 にんにくシンプルステーキ
Recipe
にんにくシンプルステーキ
【材料】(1人分)
- ステーキ肉(150g) 1枚
- 塩 適量(片面にふたつまみ程度)
- 粗挽きこしょう 適量
- ニンニク 1/2片
- オリーブオイル 大さじ1
- サラダ菜、トレビス、クレソン お好みで適量
★つくり方
- ステーキ肉は15分ほど常温にしておく。ニンニクは薄切りにする
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて中火にかけ、ニンニクが色づいてきたら取り出しておく。
- 牛肉の両面に塩、こしょうをふり、強めの中火で肉を焼く。片面1分焼いたら裏返して再び1分焼き、火を止める。
- 食べやすい大きさに切って皿に盛り、サラダ菜、トレビス、クレソンを添える。取り出しておいたガーリックを散らす。
株式会社萬來
志布志の味がぎっしりつまった角煮とおいも棒
全国ご当地どんぶり選手権グランプリ&観光庁長官賞に輝いた『かごしま黒豚三昧丼』。その美味しさをそのままに味わえるのが株式会社萬來の『さつま豚角煮飯』と『さつま豚角煮まんじゅう』。
「長時間、特製のタレで煮込んだ角煮は味が染み込んでトロトロ。『一度食べるとクセになる』というお客さまが多いですね。角煮と同じく人気なのが、『薩摩おいも棒』。こちらも女性に大人気なんですよ」と萬来開発室の市吉さゆりさんは語ります。
【食べ方】
・30分ほど自然解凍させてお召し上がりください。
・凍ったままアイスポテトとしてもお楽しみいただけます。
【食べ方】
・さつま豚角煮まんじゅう
袋のまま表を上にして電子レンジ(500W)で1分25秒温めてください。
「ポン」と袋に穴が開いたらできあがり。
・さつま豚角煮めし
袋のままお皿にのせて電子レンジ(500W)で約3分30秒温めてください。
かみむろ製茶
本物の抹茶を感じる大人向けの豆菓子
「『自分でつくったものは自分で売る』という初代からのこだわりは今も続いています。すべて自分たちでつくるので、安定した品質や安心、安全な茶葉を低価格でお客さまへ提供できています。しかしお茶業界では茶葉の需要が減少しており、価格も低下傾向なのは確か。そこでかみむろ製茶では、持続可能な経営のため、10年ほど前から日本だけでなく海外市場に向けて、抹茶の生産を伸ばしてきました」と代表取締役の上室和久さん。
それをきっかけにお茶以外の加工品にも興味を抱くようになり、開発されたのが『抹茶みるく豆』だといいます。
「『抹茶みるく豆』は石臼でひいた抹茶を使用した豆菓子。以前から取り引きがあった広島の『豆徳 徳永製菓』さんから弊社の抹茶を使えないかと提案されてつくった商品です。抹茶風味のお菓子はよく見かけますが、弊社の商品は本物の抹茶の味を感じることができます。お茶うけにもぴったりですし、贈り物としてもおすすめです
【食べ方】
袋から出したらそのままお召し上がりください。
緑茶やほうじ茶、コーヒー、紅茶などと組み合わせても◎
株式会社和香園
志布志から世界へ世界の各賞を総なめに
独自の栽培・加工技術で日本のみならず世界各国で評価されている和香園。
「弊社では害虫対策として高い水圧と風を起こす『ハリケーンキング』など自社開発した機械を使い、化学農薬だけに頼らないお茶づくりを行っています。摘んだ茶葉は、社員たちが丁寧に加工。時間をかけて丹念につくりあげるのが和香園のお茶です。一人でも多くの方にお茶の良さを知っていただきたいと思います」と副社長の堀口崇さん。
自社農園が140ha、契約農園が300haと大隅半島でも有数の広さを持つ和香園。
堀口副社長直伝!美味しいお茶のいれ方と保存方法
Recipe
堀口副社長直伝!美味しいお茶のいれ方と保存方法
材料
- 茶葉 沸騰したお湯
★つくり方
- 一人あたり大さじ山盛り1杯(約5g)の茶葉を急須に入れます。
- 沸騰したお湯を湯冷ましに注ぎ、30秒ほどおいて急須に注ぎます。
- 急須をゆすらず30秒待ちます。(2煎目からは待つ必要はありません)
- 急須にお湯が残らないように茶碗に注いでください。
★【保存の仕方】
- 開封していない茶葉は冷蔵庫で保存し、飲むときには常温に戻してください。開封してしまった茶葉は、酸化を防ぐため袋の中の空気を抜いて、チャック付きのビニール袋にいれ、常温で保存してください。