ミセスのお肌事情~マスクによる皮膚トラブルを防ぐには?
新しい生活様式として、外出時のマスクの着用が求められています。
マスクを長時間付けると気になるのが肌荒れです。マスクを着用すると、湿気により表皮の角質層という肌の水分を保持したり、外部からの刺激を守るための薄い層がふやけた状態となります。角質層は0.02mm程の薄さしかなく、マスクと肌の摩擦によって剥がれて薄くなってしまうことで、皮膚が赤くなったり、かゆくなったりする皮膚かぶれが起こります。
また、マスクの中の温度も湿度も高い状態は、雑菌にとって住みやすい環境であるため、マスクの中で雑菌が繁殖し、ニキビができやすくなります。
ほかにも汗疹や、マスクの素材が肌に合わないと起こる肌荒れなど、マスク着用による皮膚トラブルは様々な要因によって起こっている可能性があります。
マスクは清潔で肌に優しい素材のものを選びましょう。不織布のマスクや、布製でも化学繊維からできたマスクよりも、コットンやシルクなど天然繊維の布製マスクの方が肌への負担を軽減することができます。マスクの中にガーゼを1枚挟むだけでも効果的です。マスクを長時間付ける場合は、こまめに口周りの汗を拭き取り、ガーゼやマスクを交換すると雑菌の繁殖を抑えることができます。
また、マスクを着用していると肌が潤ったように感じますが、マスクを外すと水分はすぐに蒸発していき、肌は乾燥した状態となります。乾燥は肌表面のバリア機能を低下させ、皮膚トラブルを悪化させてしまう原因になるため、とにかく保湿を心がけましょう。
マスクで荒れた肌にとっては、化粧品も刺激となります。マスクの下はナチュラルメイクとし、肌の境目の色味が変わらない程度にファンデーションを極力薄くしましょう。マスクをしていても紫外線は通過するため、紫外線対策が必要になります。UVカット効果のある布マスクの着用をしたり、日焼け止めを塗るようにしましょう。
女性は年齢を重ねると皮脂の分泌が少なくなったり、肌が薄くなるため、今まで以上に皮膚トラブルを起こしやすい敏感な肌となります。
マスクによる摩擦や蒸れは、肌にダメージを与え、悪化すると色素沈着といって肌荒れの跡がシミのように残ってしまうことも。紫外線対策や、基本のスキンケアをこれまで以上に丁寧に行い、しっかり保湿することが大切です。