ほうれい線もシワも目立たせない 「大人メイク」のコツ!
年齢とともに気になるほうれい線やシワ。隠そうと思うほど、老けた印象になっていませんか。
肌悩みを上手にカバーする“大人メイクのコツ”を、ヘアメイクのプロが伝授します!
撮影/木村和敬 モデル/石橋奈美 ヘアメイク/千葉智子 構成・文/釼持陽子
メイクが決まらない…
原因はこれかも!
原因1:ベースメイクの厚塗り
老けポイントを隠そうと、ファンデーションが厚塗りになりがち。透明感がなくなるうえに崩れやすく、崩れるからさらに塗るという悪循環に。
原因2:時代が止まったポイントメイク
何十年も同じやり方のポイントメイクは時代遅れに。加齢によって目元や口元はたるんできます。進化しないと、年齢とのミスマッチが発生。
原因3:年齢肌に合わないアイテム
年代ごとに肌質がどんどん変化。皮脂量と水分のバランスが崩れるため、美容アイテムの見直しが必要。コスメ選びも年齢肌を考えて。
原因4:間違ったカバーメイク
「適当でいいや」と自己流メイクになっていませんか。ほうれい線やシワなどの隠したい部分を効果的にカバーできていない可能性も!
すぐマネできるメイクテクで大人世代の肌悩みをカバー
昔と肌が変わり、「メイクが決まらない…」と悩んでいる人も多いのでは。その原因は、さまざまな要因で起こるシワやたるみが関係しています。
「加齢により皮膚の水分量が減り、コラーゲンなどの成分が減ることで弾力が失われ、ハリ不足に。筋肉の衰え、骨の萎縮などもシワやたるみにつながります。また、30代は皮脂の分泌が減少、40代はホルモンバランスの崩れ、50代は更年期による衰えの加速など、年代によっても原因が変わります」と、美容皮膚科医の徳永理恵先生。
そんな肌を上手にカバーするのが、今回ご紹介する「大人のメイク」。有名人のメイクも手がけるヘアメイクの千葉智子さんが、若々しく好印象に見えるメイクのやり方を教えてくれました。この機会にメイクの更新を!
厚塗りをやめるだけで若見え&崩れないベースメイク
トーンアップ下地+ファンデで黄ぐすみを消して透明肌に
肌が黄色くくすんでくる大人世代のベースメイクは、下地とファンデーションの組み合わせが重要。下地はラベンダーなどのトーンアップ効果のあるアイテムを。くすみが消え、透明感がアップします。
ファンデーション
厚塗りは逆効果!薄く仕上げるのがコツ
ファンデーションは厚塗りすると老けた印象になるので、薄く塗り広げるのがポイント。下から上へ塗ることでたるみ毛穴もカバー。
下地
ほうれい線と目元が先!真ん中からぼかしてカバー
夏でも崩れない+αテク
朝のメイクは涼しい部屋で汗がひくのを待ってから
汗や皮脂が浮いたままだとメイクが崩れやすくなります。忙しい朝はバタバタしますが、部屋を涼しくして汗がひいてからベースメイクを。これだけで一日中メイクが崩れにくくなります。
“引き算”テクでパッチリ好印象に!目元メイク
黒アイラインは卒業たるみ目にはまつ毛カール
引きづらくなったアイラインは思い切って卒業を。その代わりまつ毛をしっかりカールすることで目元をパッチリさせて、たるみ目をアップ。根元→中間→毛先を順にビューラーではさんでカールします。
締め色アイシャドウで目元をやさしく印象づける
アイラインを引かない分、アイシャドウはブラウン系を選んで目元を引き締めます。色はパレットの中で2番目に濃いブラウンが最適。真ん中に塗ってから左右に広げて塗ると簡単。
ピンクのレフ版効果でさりげなく目元を華やかに
目元のくすみ感を消すのが、目の下に入れるピンクのアイシャドウ。薄いピンクやコーラルを目の下にさりげなく入れると、レフ版効果で目元が明るくなり、やさしく華やかな印象に。
夏でも崩れない+αテク
皮脂を取ってから描くと落ちない自然眉に
夏の暑い日に眉が消えやすい人は、綿棒に少量のファンデーションを取り、眉の中に薄く塗り込んでから描いてみましょう。皮脂が抑えられてサラサラになり、時間がたっても美眉をキープ!
雰囲気のよさがぐんと際立つチーク・リップ
つけすぎないふんわりチークで顔たるみを目くらまし
皮脂を取ってから描くと落ちない自然眉に
大人世代のチークはつけすぎず、ほんのり血色が上がる程度が適量。チークを入れると目線が上に上がり、ほうれい線やあご下のたるみの目くらまし効果が期待できます。
頬骨の高い位置に入れる
チークを入れる位置は、笑ったときに高くなる場所ではなく、真顔で鏡を見て一番高い位置に。チークはつけすぎず少なめの量を。
くるくる回して広げる
仕上げに「C」を描くように、ブラシをくるくる回して塗り広げると、肌の血色が自然にアップ。①で入れた少なめの量を広げるのがコツ。
綿棒でぐるっとなぞるとぼやけた唇が立体的に
唇がぼやけてきたと思ったら、リップを塗った後に、ファンデーションを薄くつけた綿棒で唇をさっと一周。唇の輪郭がはっきりして、立体的でハリ感のある唇に変わります。
夏でも崩れない+αテク
メイク直しは汗を押さえるだけでOK
汗をかくとメイクが崩れた…と感じますが、意外とベースは落ちていません。メイク直しはスポンジをティッシュに包み汗を押さえるだけでOK。塗り直すと厚塗りになるので注意。
皮脂でドロドロする人はスキンケアに問題あり!
皮脂がメイクと混ざってドロドロするという人は、メイクのやり方以前の問題かもしれません。内側の乾燥により、皮脂が過剰に出ている場合もあるので、保湿を意識してスキンケアから見直す必要があります。
大人メイクに最適!
ヘアメイク・千葉さんおすすめコスメ
毛穴・色ムラを消して繊細な美肌に
アルビオン シュクルホワイト
パウダレスト 6色 SPF25 PA++
独自製法によってつくられたパウダーが肌に溶け込み、キメ細やかな仕上がりに。肌の凹凸や色ムラを瞬時にカバーする。¥5,500(ケース込)/アルビオン 「つけ心地が軽く、透明感の高い肌に仕上がります。フィット感に優れ、薄くつけただけで美肌に」(千葉さん)
くすみ肌が明るく!
ナチュラル チークN(10オレンジピンク)
プチプラなのに高発色で自然に仕上がるパウダーチーク。ミネラル成分90%配合で肌にもうれしい。¥396/セザンヌ化粧品 「質感が軽いので肌になじみやすく、薄づきで失敗しにくいのがよいですね」(千葉さん)
くすみを抑えるトーンアップ下地
プリマヴィスタ スキンプロテクトベース
〈皮脂くずれ防止〉 SPF50 ラベンダー
SPF50・PA+++で紫外線から素肌を守りつつ、崩れにくいトーンアップ下地。時間がたってもテカリ・ベタつきのない仕上がり。¥3,080(編集部調べ)/花王 「日焼け止め効果が高くて安心。つけたときのフィット感があり、ベタベタしないのもポイント。くすみを消すラベンダーは年齢肌に最適」(千葉さん)
透けるような色が落ちずに続く
オペラ リップティント N
(18アンバーオレンジ)
美しい発色で、唇が色づいたような透ける質感が持続。「ティント処方」でつけたての色をキープ。植物性オイル配合のためつけている間もしっとり保湿。¥1,760/イミュ 「リップクリームのように、なめらかな仕上がりで、つけ心地が抜群」(千葉さん)
徳永理恵先生
とくなが・りえ●美容皮膚科医。逗子メディスタイルクリニック院長。形成外科、皮膚科、歯科の考え方を統合し、医師・看護師・歯科衛生士・言語聴覚士と共に表情筋リハビリに注力。
千葉智子さん
ちば・ともこ●ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌やテレビなどでタレント・モデルのヘアメイクを担当。女性のお悩みを解消する簡単メイクやヘアアレンジが得意。