プラチナエイジ世代からのバストケア方法とは?
女性の胸は加齢とともにまずは胸の上部であるデコルテが削げていき、下に垂れていきます。そして徐々に左右外側に向かって流れてしまい、離れ乳の状態になってしまうのです。ここでは、バストが垂れる要因や、プラチナエイジ世代が行うべきバストケア方法などについて解説します。
なぜバストは垂れてしまうのか?
バストの下垂は早い人では20代から始まると言われています。女性ホルモンには母乳を出すための組織である乳腺を発達させる作用があります。女性のバストには、乳腺を守るために脂肪が蓄えられており、女性ホルモンが減少すると乳腺の数は減っていき、脂肪が増えていきます。女性ホルモンは20代後半から30歳頃にピークを迎え、それ以降は少しずつ減少していきます。特に40代以降は女性ホルモンが激減するため、脂肪が増えて柔らかくなったバストは、重力に逆らえずに下がっていくのです。さらに、バストの下垂を進行させてしまう原因がいくつかあります。
<主な原因>
- 胸の筋肉の衰え
- クーパー靭帯が伸びる
クーパー靭帯は、バストを支えるコラーゲンの束であり、バストが揺れる運動や強い刺激が加わると伸びたり切れてしまうことがあります。一度伸びてしまったクーパー靭帯は元には戻りません。
- 急激な体型変化
- ホルモンバランスの乱れ
加齢によりバストの質が変わってしまっても、バストを支える筋肉や、クーパー靭帯の伸びを予防することでバストの下垂を食い止めることができます。
プラチナエイジ世代のバストケア方法とは?
バストの下垂は女性ホルモンの影響が大きいため、垂れてしまった胸を元に戻すのは難しいですが、バストエイジングのスピードを少しでも緩やかにするためのバストケア方法を紹介します。
1.自分の体にきちんと合ったブラジャーを身に着ける
何年も同じブラジャーを愛用していませんか?ブラジャーは100回着用すると寿命と言われているほど繊細であり、1週間に2回同じブラジャーを着用すると、約1年です。ワイヤーが歪んだり、肩のストラップがゆるんだり、カップにしわやへこみができると、胸を綺麗な形に保てなくなります。正しい位置に胸をキープできないブラジャーでは装着する意味がないため、ブラジャーがヨレてきてしまったら買い替えるようにしましょう。また、朝着用したブラジャーは、時間が経つと位置がずれてきてしまいます。そのため、トイレの度に胸をカップに入れ直し、ブラジャーの位置を入れ直すようにしましょう。
2.大胸筋を鍛える
バストを支える大胸筋は、腕立て伏せやダンベルで鍛えることが可能です。腕立て伏せは、体に無理なく続けられるよう壁に手をついて行う方法を紹介します。ダンベルは、水を入れた500mlのペットボトルを重りにして始めてみましょう。手軽な方法で毎日続けることが大切です。
<腕立て伏せ>
- 腕を伸ばしきった状態で壁に手をつく
- 腕を曲げて胸が壁につくぎりぎりまで近づける
- 腕を伸ばして身体を元の位置に戻す
20回1セットを根気強く続けてみましょう。慣れてきたら、足の位置を後ろにずらして行うことで負荷を上げることができます。
<ダンベル>
- 仰向けになり、ダンベルを胸の横で構える
- 息を吐きながら肘を伸ばしきり、ダンベルを胸の上に押し上げる
- 息を吸いながらダンベルを下ろす
まずは10回3セットから行ってみましょう。
3.姿勢を良くする
猫背は大胸筋が衰えやすくなってしまうため、常に背筋を伸ばすことを意識しましょう。
4.ナイトブラを着用する
寝ている時に胸を支える靭帯が伸びてしまったり、胸が横に流れるのを防ぐためにはナイトブラの着用がおすすめです。ナイトブラはバストをしっかりとホールドしながらも通気性が良く、しめつけが少ないものを選びましょう。
5.保湿クリームでマッサージをする
バストは顔と同じように加齢とともにハリを失っていきます。クリームを付けてマッサージをすることで血行やリンパの流れが良くなり、バストのハリをアップさせ、下垂を予防する効果が期待できます。バストの保湿、マッサージは入浴後に行いましょう。
<バストのマッサージ方法>
- 鎖骨下を小さく円を描くようにほぐす
- 両手で交互にバストを下から上へ持ち上げるように優しく撫でる
- 両手を反対側の脇腹から抱え込み、背中~脇腹に流れたお肉をバストに戻すよう持ち上げる
バストの観察を入念に
40~60代は乳がんの好発年齢です。日々のバストケアを通し、自分の胸をよく観察することで乳がんの早期発見、早期治療に繋がります。
<チェックポイント>
- しこりはないか
- バストの変形や左右差はないか
- 皮膚にえくぼのようなへこみ、ひきつれがないか
- 出血や異常な分泌物はないか
少しでも変化や異変がある場合は、すぐに専門の医療機関に相談しましょう。
まとめ
バストが垂れ下がり、左右に離れていってしまうのは歳のせいだから仕方がない、と諦めてはいけません。重力に抗い、バストのエイジングを少しでも遅らせるよう自分に合ったブラジャーを身に着け、バストマッサージやトレーニングを継続することが大切です。バストラインが綺麗だと、女性としての自信に繋がります。ピンと背筋を伸ばし、バストも気持ちも上を向いていきましょう。