『めりぃなパンマニア』流パン大解剖ご当地パン

今回は個性的なご当地パンを２つご紹介。食欲をそそる味付けや食感が、暑くなるこれからの時期にぴったりです。家でできる再現レシピもご紹介するので、ぜひ試してみてください！

レシピ・調理／風間章子　イラスト／熊本奈津子　取材・文／黒澤あすか　スタイリング／中村真貴子

このパン、知ってる？
個性派ご当地パン

世界各国で愛されている、ご当地パン。今回は数ある中から、夏に食べたいベトナムと日本のご当地パンの魅力についてご紹介します。

ベトナムの名物ファストフードサンドイッチ
バインミー

ベトナムはかつてフランス領だったことから、国内にバゲットが広がり、そこからパテや野菜、肉などをはさんだサンドイッチ「バインミー」が生まれました。バインミーに使われるバゲットは、クラスト（外皮）が薄くやわらかいのが特徴。街中で手軽に食べることのできるファストフードで、店によって具材が異なります。ちなみに「バインミー」とはベトナム語でパンの総称を指しますが、今はバゲットを使ったサンドイッチをバインミーと呼ぶことが多いそうです。

横須賀で愛されるソウルフード
ポテチパン

神奈川県・横須賀で50年以上前から愛されている「ポテチパン」。発祥は諸説ありますが、昔、お菓子の問屋から「割れてしまったポテトチップスをなんとかしたい」と相談を受けたベーカリーの店主が、キャベツとマヨネーズにポテトチップスを和えて、パンにはさんだのが始まりといわれています。そこから人気が広がり、現在は横須賀の多くの店で提供するほどに。店によってパンの種類やつくり方も変わるため、店の個性が楽しめます。