山中温泉の“初夏旅”/かがり吉祥亭
取材協力/かがり吉祥亭 撮影/小林大介 取材/黒澤あすか
松尾芭蕉も滞在したという、石川県加賀市の山中温泉。緑豊かな山々に囲まれた温泉地は、渓流の流れに沿うように街並みが広がります。今回は初夏ならではの自然と石川の伝統を体感できる、1泊2日の山中温泉旅をご紹介。これからの季節、ぜひ涼と癒やしを感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。
1日目
14:00 「かがり吉祥亭」に到着
加賀温泉駅から出ている送迎バス(要予約)に乗って30分ほどで、「かがり吉祥亭」に到着。入り口には石川県名物のカニが! チェックインの後は早速お部屋に。今回は贅沢に露天風呂付の客室【月】に宿泊。
15:00 「鶴仙渓(かくせんけい)の「川床」で清流を眺めながらお茶
ロビーラウンジはドリンクサービスが充実。宿泊客はコーヒーや紅茶、加賀棒茶が無料で楽しめます。華やかなカップは名産品の九谷焼。
550円で借りることのできる色浴衣(女性限定)。浴衣を着たまま外出もできるので温泉街の街歩きにもぴったりです。
17:00 「ゆげ街道」で伝統工芸と出合う
九谷焼や山中漆器などの伝統工芸品を扱う店や飲食店が並ぶ、山中温泉のメインストリート。共同浴場の「菊の湯」や芸妓による唄や舞を上演する「山中座」など歴史を感じる建物も多く、風情ある風景が広がります。
18:00 夕食は石川県の食材を満喫!サプライズで誕生日祝いも
加賀や能登半島の山海さまざまな食材が並ぶ夕食。客室のタイプや季節によってメニュー・内容は変わりますが、今回は「とら河豚&のどぐろ会席」を堪能! 記念日やお祝い事のあるお客さまには事前予約でドリンクやケーキ、記念撮影の無料サービスも。
20:00 こおろぎ横丁で夏祭りを体験 加賀太鼓の迫力に大興奮!
7月14日〜8月31日限定で開催される「こおろぎ横丁」。野外に昔遊びや食べ物の屋台が並び、童心に帰って夏祭り気分を味わうことができます。
※状況によっては中止する日程が出ることもあります。
お祭りの後は、毎週金・土・日曜日に開催される加賀太鼓の演舞がおすすめ。生で聞く太鼓の音に圧倒されること間違いなしです!
2日目
7:00 早く起きて大浴場で朝風呂を堪能!
女湯「白鳥の湯」にある立ち湯の露天風呂は、川沿いの緑を間近に眺めることができます。朝の日ざしが差し込むと緑が一層まぶしく、森に包まれるような気分に。ほかにも打たせ湯や内湯もありゆっくり温泉が楽しめます。
男湯「百間の湯」では、鶴仙渓を流れる大聖寺川(だいしょうじがわ)を見下ろす、岩づくりの露天風呂が見どころ。天然の岩風呂のような趣のあるつくりが非日常感を感じさせます。
8:00 山菜や魚介たっぷり!朝食
朝食はボリューム満点の「加賀朝食・極」。マグロやギンダラなどの海鮮や、鶏つみれ豆腐の豆乳鍋なども入って食べ応え十分。
※客室のタイプや季節によってメニュー・内容は変わります。
10:00 「かがり吉祥亭」を出発!
名残惜しいけれどチェックアウトの時間。ロビーラウンジにあるオリジナルショップでは加賀の名産品や地酒、伝統工芸品などのおみやげが購入できます。送迎バスが来るまで、渓流を眺めながらロビーでゆっくり過ごすのがおすすめ。