精油で作る手作り香水を趣味にして自分だけの香りを楽しもう
香水作りは、1種類の精油から作ることはもちろん、複数の種類をブレンドして楽しむこともできます。自分だけの香りを探しながら、自然由来の香りに癒されてみてはいかがでしょうか。
香水作りが趣味に良い理由をそれぞれみていきましょう。
香水作りは、いろいろな香りを精油から直接組み合わせていきます。作っている最中から多くの香りに触れるので、アロマテラピーとしての高い効果が期待できます。
自分にとってお気に入りの香りが見つかったら、その香りを中心に他の精油との相性をみながら調香します。作り方はシンプルで、無水アルコールに精油を混ぜ入れて数日なじませるだけ。
五感の一つである嗅覚を使って気分を上げながら、リラックスすることができます。
一般的な香水には人工的に作られた合成香料が使われていることが多く、嗅いだ瞬間にきつさを感じることも多いものです。
一方、精油は自然の植物から抽出したオイルを使っているので、人工的なきつさがありません。
嗅覚が敏感な方、きつい香りが得意ではない方でも、精油を使った香水作りなら安心してチャレンジすることができます。
更年期障害はホルモンバランスが大きく崩れることによる体調不良です。不定愁訴やうつなどの気分障害が続き、ひどい場合は投薬などを行って対処しなければなりません。
しかし軽い不安や気持ちの落ち込みであれば、香りの力を使って回復させることができます。
あくまでも補完医療や代替医療の一種ではありますが、精油にはさまざまな植物が使われているため、植物のもつ力を香りから取り入れていくことで、感情の高ぶりや落ち込みを改善できる可能性があります。
精油を使った香水の作り方を詳しくみていきましょう。
香水作りに使われる精油は「エッセンシャルオイル」とも呼ばれています。
エッセンシャルオイルは花や葉、果物の皮や果実など、植物から抽出された天然の芳香物質のことで、成分を高い濃度で含んでいます。
植物特有の香りが楽しめるほか、保湿作用など特有の機能をもつものも多くみられます。機能からエッセンシャルオイルを組み合わせたり、香りのバランスをみながら調香したりすることも可能です。
香水は香りの強さ(持続時間)によって呼び名が異なり、一般的に香水と呼ばれるものはアルコールに対する精油の割合が15%から30%程度となります。
この割合は「賦香率(ふこうりつ)」と呼ばれ、賦香率15%程度の香水を作る場合、以下の材料が必要になります。
- 無水エタノール:5ml
- 精油:15滴程度
- 香水瓶
- ビーカー
賦香率は香水の濃さによって変化します。5mlの無水エタノールで賦効率15%の香水を作る場合、5ml×0.15(15%)で0.75ml の精油が必要になる計算です。
精油1滴につき0.05mlとして、0.75mlは15滴の計算に。賦香率30%の香水なら30滴が必要になります。
ビーカーなど、オイルの調合に必要な容器に無水エタノールを入れます。そこに精油を必要な分だけ加え、しっかりとかき混ぜます。
香水瓶に中身を移して3週間程度置きます。放置ではなく、ときどき軽く中身を振り混ぜる作業が必要になります。期間をおいて熟成させるとアルコールが飛んで刺激がなくなり、精油本来の自然な香りが立ってきます。
精油を何種類かブレンドする場合、初めての方は3種類程度を目安にし、揮発性の高いもの・中程度のもの・低いものをブレンドすると良いでしょう。
香水作りは香りを楽しみながら、精神や肉体にも良い影響を与えてくれます。香りのもつ作用や機能も意識して、ぜひ趣味にしてみてはいかがでしょうか。