50代の女性におすすめの小説3選
小説には文字から情報を得ることで想像力を膨らませ、感情が豊かになったり表現力が身についたりするメリットがあります。読みやすい本から始めて、小説に親しんでみましょう。
イラストや音楽を省き、文字だけの情報で想像力や知的好奇心を満たしてくれる小説は、文字に触れて考える力を身につけさせてくれるアイテムです。
ここでは、小説を読むことによって得られるメリットや、初心者におすすめの小説の話題作について、特徴やおすすめのポイントを紹介します。
小説を読むことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
小説の中には中心となる登場人物と、その周辺の人間がさまざまな状況を展開していきます。
他人の人生を擬似的に体験しているような感覚が楽しめるので、人間関係を円滑に進めるときに大切な共感性を高めることができます。(文学フィクションを読んだ場合に限る)
自分に合う作品が見つかったら、文章の書き出しや展開などを学び、自分のスキルに落とし込むことができます。
表現力を身につけたい、もっとわかりやすく人に伝えられるようになりたいと考えている方にもおすすめの方法です。
小説を読めば、面白さを人と共有したり話のタネにすることができます。
誰もが耳にしたことがあるタイトルや話題の新刊についての情報を提供したり、友達や家族がまだ読んでいないタイトルを勧めたりと、話に花が咲くかもしれません。
ここからは50代の女性におすすめの作品を3つ紹介します。特徴やおすすめポイントをみていきましょう。
『れんげ荘』群 ようこ(ハルキ文庫)
主人公・キョウコは、広告代理店を45歳で早期退職し、「れんげ荘」で月10万円の無職生活をはじめます。そこで個性豊かな住人たちと出会い、交流します。キョウコは質素でささやかな「れんげ荘」での暮らしの中で少しずつ変わっていきます。
おすすめのポイント
いざとなったら、月10万円でも心穏やかに暮らせるのだということに癒しと勇気をもらえます。
れんげ荘は続編のシリーズで5作品あり、他の作品もおすすめです。
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ(早川書房)
平均年齢が100歳を超えた世界。小さな学園で共に過ごす3人の男女の物語。
3人に課せられた、残酷な生きる目的と絆とは――――。
おすすめのポイント
日系人として初めてノーベル文学賞を受賞した作品。
クローン、臓器提供など重いテーマを扱っていますが、
話題性があるので一読の価値有りです。
『博士の愛した数式』小川洋子(新潮文庫)
ぼくの記憶は80分しかもたない――――。
記憶を失った天才数学者と、幼い息子を抱えて家政婦として働く私の出会いの物語。
心の触れ合いを美しい数式と共に描いた、切なく知的な至高のラブ・ストーリー。
おすすめのポイント
第1回本屋大賞受賞。
映画化されたベストセラー作品です。
自分を登場人物に置き換え、別世界に誘ってくれる小説は創造性や感受性を高めてくれるアイテムです。
暇つぶしにはもちろん、マンガや音楽に疲れたときやじっくりと自分で考えながら物語に触れたいときにも、ぜひ小説を手にとってみてください。