【旅行】地獄なのに天国気分⁉ 長崎・雲仙の2泊3日旅
701年に開山し、1934年には日本初の国立公園に指定された雲仙。
歴史ある温泉地で、心と体をパワーチャージする旅に編集部が体験してきました!
1日目
14:00 | チェックイン
到着したらまずはチェックイン。ソファに座ったままチェックインできるのがうれしいポイント。目の前に広がる自然豊かな光景にわくわく!
15:00 | 部屋から地獄を眺めつつ、ほっと一息
部屋タイプは全部で6種類あり、今回は雲仙の緑が楽しめる部屋に宿泊。露天風呂が部屋に付いた「客室付き露天風呂」も人気の部屋で、こちらにはぬれたままでも座れるソファも設置されています。
客室は、貿易の拠点だった長崎ならではの「和華蘭(わからん)文化」を意識した空間に。「和」は日本、「華」は中国、「蘭」はオランダを意味します。
17:00 | 雲仙地獄の歴史と温泉について学ぶ
雲仙の歴史と温泉の効能、入浴方法をわかりやすく教えてくれる「温泉いろは」に参加。古くには、「温泉」と書いて「うんぜん」と呼んでいた歴史があるんだとか。知らなかった!
17:30 | 夕食は長崎発祥の食文化を体験!
卓袱(しっぽく)とは大皿に盛られた人数分の料理を、朱塗りの円形テーブルで囲んで楽しむ、長崎発祥の料理のこと。通常会席では、温泉水入りの煎餅「湯せんぺい」を木づちで割って食べる先付けや、長崎の島原半島の郷土料理を使った八寸などが盛りだくさん。
食事は半個室に仕切られた食事処でいただきます。長崎の波佐見焼をはじめ、タイルや瓦、木彫り細工など和華蘭文化が空間を演出します。
2日目
7:30 | たちのぼる湯気の中でウォーキング&ヨガ!?
早起きをして参加したのは、「界 雲仙」の楽しみの一つ、「雲仙地獄パワーウォーク」。白い噴気と硫黄の香りの中、大小さまざまな地獄をガイド役のスタッフと一緒に歩きます。途中に体操や休憩をはさみながら、最後は地熱を感じるタイルの上でヨガ!専用の作務衣(さむい)、足袋、タオル、木製の棒はすべて無料で借りられます。
8:45 | ステンドグラスの光が幻想的な大浴場へ
運動の後はスタッフの方にすすめられ、汗を流すために大浴場へ。内湯にはさまざまな色のガラスが組み合わさったステンドグラスがあり、天気の良い日には鮮やかな光が大浴場いっぱいに広がります。浴槽のヒノキの香りと相まって極上の癒やし空間に。
14:00 | 紅葉狩り・食べ歩き・日帰り温泉を堪能!
四季折々の絶景が楽しめる「仁田峠」で紅葉を楽しんだ後は、周辺の日替わり温泉へ。同じ地域でも施設によって温泉の成分や効能が違います。
温泉街の食べ歩きには「界 雲仙」の会席料理にも使われている、「湯せんぺい」がおすすめ!小麦粉、砂糖、卵、重曹に温泉水を加えた煎餅で、ほんのり甘くサクッと香ばしい味わいが特徴です。昔ながらの方法で一枚一枚手焼しているお店もありますよ。
19:30 | 伊勢海老に和牛まで入ったあご出汁しゃぶしゃぶ
「あご出汁しゃぶしゃぶ」の「あご」とは「トビウオ」のこと。長崎では雑煮や麺つゆによく使われる魚です。薬味に提供される「ゆべし」は、ユズやしょうゆ、砂糖を合わせた壱岐島(いきのしま)の調味料。爽やかでクセになる味が食材を引き立てます。
3日目
6:00 | 朝から露天風呂で森林浴を満喫
緑に囲まれた岩づくりの露天風呂からは、近くの地獄から湧き上がる白い湯気も見えて、まるで地獄の源泉に浸かっている気分に!
7:30 | 島原名産の「具雑煮」で朝食!
海と山の幸に恵まれた島原ならではの郷土料理が「具雑煮」です。考案者は「島原の乱」で一揆軍の総大将、天草四郎時貞と言われています。鶏肉、アナゴ、レンコン、シイタケ、丸もちなどが入っていて栄養満点。食べ応えばっちりの雑煮で朝から元気が湧いてきます。
9:00 | 長崎の名産品からおみやげ選び!
ショップコーナーには長崎や九州の名産品が並びます。波佐見焼の食器や「界 雲仙」で提供しているお菓子などラインナップ豊富です!
温泉ブランド「界」定番のトラベルライブラリーでは旅や地域にゆかりのある、さまざまな本が自由に閲覧できます。
10:00 | 旅の思い出を活版印刷でカードに
16世紀後半にローマに派遣された天正遣欧少年使節団が島原半島に持ち込んだと言われる、活版印刷。館内では実際に使われていた印刷機を使って、自作のポストカードづくりができます。完成したカードは、オリジナルの封筒に入れて旅の思い出に。
12:00 | チェックアウト
フロントにある雲仙をイメージしたアートワークを見ながら旅の思い出を振り返ります。名残惜しいけどチェックアウト。楽しかった~!
歴史ある山の上の温泉地避暑地・保養地の役割も
雲仙は標高約700メートルの山の上にある温泉地です。市街地と比べ5度くらい温度が違うため、古くから夏の避暑地として親しまれてきました。さらに秋は紅葉、冬は霧氷も楽しめます。またバラエティ豊かな泉質も魅力の一つ。温泉街の中でも、場所によって温泉の色や効能が違うので、温泉巡りをするのもおすすめです。
「界 雲仙」支配人 山根 凪紗さん
今回泊まった宿 「界 雲仙」
住所 : 〒854-0621
長崎県雲仙市小浜町雲仙321
TEL : 050-3134-8092(9:30〜18:00)
【アクセス情報】
飛行機の場合
長崎空港より車で約90分/バスで約100分
※2023/12/31までの期間限定で長崎空港~小浜温泉~雲仙温泉を結ぶ「湯けむりスーパーライナー」が運行中
電車・バスの場合
JR諫早駅より車で約60分/バスで約90分
諫早駅前バス停~雲仙下車、徒歩約1分(路線バスで約90分)
温泉ブランド「界」とは?
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣き、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。
撮影:小林大介 撮影協力:星野リゾート