整理収納の教科書【キッチン整理収納編】
快適なキッチンは家庭の中心になる場所。
今回はキッチンの整理収納を教えていただきます。
鈴木尚子(すずき・なおこ)
エアトランク整理収納事業部執行役員。マスターライフオーガナイザー、整理収納アドバイザー。片づけに悩む中で見出した独自のメソッドに定評があり、予約が取れない片づけのプロとして人気を博す。個人宅でのお悩み解決から、セミナー講師、テレビや雑誌での指南役として幅広く活躍。
もう悩まない!キッチンを使いやすくするポイントで、日々の時短に
あともう少し作業をする場所が、広ければ…。
食器が出し入れしづらく、しまうのが億劫。家族にもっと手伝ってもらいたい。キッチンはお悩みが尽きない場所。そんなキッチンを快適空間に変えていきましょう!
片づけのSTEP
「整理」 必要なものを選び不要なものをなくす。
「収納」 自分にとって出しやすくしまいやすく収める。
「整頓」 使ったものを整え元に戻す。
「整理」まずは物の見直しから
✓ 何がどこにあるかわからない。
✓ タッパーの蓋が合わなくなっている。
✓ 使っているものは出しっぱなし。
✓ 収納の中はびっちりと詰まっている。
✓ 何から始めたらいいかわからない。
そんなときには整理が必要な段階です。毎日使うキッチンだからこそ、使い勝手がよくなれば、時間が生まれ心の余裕が生まれて管理の手間暇も少なくなります。家事を頑張りすぎず、もっと生活を楽しむためにもやりきりましょう。
食器棚の1段目、2段目と小さな場所別にすべてのものを出して見直しをしましょう。
「キッチンの中に残すものは何か?」が、把握できるまではこの繰り返しです。このとき同時進行で収めることを考えがちですが、これが間違いの元!
残すと決めたものは元の場所に戻し、キッチン全体の物量を把握してから収納エリアを決めましょう。
処分が苦手ならセルフトーク!
もったいない、捨てるのに罪悪感など処分が苦手な方がほとんどですが、片づけに悩む人たちは、一度はこの壁をクリアしなければなりません。
失敗はつきもの。次回からは処分しなくていいものを持つぞ!と心得、今回は心地よい暮らしを楽しむためにも乗り切りましょう。
迷ったときにはこんな声がけを
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本当に使いたい? 食べたい?
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それ本当に好き?
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もう一回お金出して買う?
これに当てはまらないものはすぐに処分か、一度「迷いボックス」に入れ1週間迷ってみましょう
「収納」全体を見極める
キッチンは動きの多い家事の場所。だからこそ、いかに動かずにものの出し入れができるかがポイントです。
キッチンの収納を考える際には、火まわり、水まわり、作業まわり(食品含む)の3つの行為の動きを少なく行うために、それぞれの場所に収めるものが大切です。
「火まわり」
(コンロまわり)フライパン、油や火にかけながら使う調味料、木べらやおたまなどのツール類など
「水まわり」
(シンクまわりやシンク背面)ざるやボウル、水を入れて使うお鍋、炊飯器、掃除用品、食器など
「作業まわり」
(作業場所付近や吊り戸)包丁や調理ツール、タッパー、お弁当箱、カトラリーなど
このように、使う場所に適切にものをしまうことが大切なポイントです。
是非チャレンジしてみてくださいね!
もし、どうしても片づかない、捨てられない、そんなお悩みの方は…