定年退職後の保険はどうするのが正解?
第7回目は、保険を見直してみよう!
「老後のお金が不安…」という方、必見。気になるお金の疑問を家計再生コンサルタントの横山光昭さんが解説します。今回は、定年退職後の保険はどうするべきかを紹介。
保険の見直しポイントはココ!
【死亡保険】
子どもが独立したら見直し必須。 家計を圧迫しない保険料を設定。
子どものいる世帯の場合、子どもがひとりだちしたら必要以上に高額な死亡保険は不要になります。解約に抵抗があるかたでも、家計を圧迫するほどの保険料は危険。減額を検討しましょう。
【医療保険】
公的制度と貯蓄を上手に活用。 不安な人は解約ではなく減額 する方法も。
一度、公的保険から支給される金額を計算してみましょう。貯金でまかなえるなら高額な民間保険は不要。もし不安であれば無理に解約せず、保険料を下げたプランや一部特約の解約などを検討してみて。
保険をそのまま放置はNG 今、必要な保険か判断を
年末年始、時間がある方はぜひ保険の見直しをしてみましょう。以前、連載で解説した家計の見直しがある程度できたという方には、次のステップとしてぜひ「保険の見直し」に取り組んでいただきたいです。自分が入っている保険はどんな内容か、実はきちんと把握できていない方もいるのではないでしょうか。社会人になったとき、家族が増えたときに加入した保険を、長年そのまま放置していませんか? 保険はライフステージの変化に合わせて、必要なもの・不要なものを判断することが重要です。今の自分に合った保険は何なのか一緒に考えてみましょう。
まず、必要な保険、不要な保険を知るためには、「公的保険」でカバーできる範囲を理解する必要があります。例えば会社を辞め休職している場合、雇用期間や退職理由にもより、失業手当として離職前の給与の50〜80%が給付され、給与水準が低かった方ほど給付率が高く設定されています。給付期間は90日以上で、保険加入期間が20年以上の方は300日を超える場合も。会社勤めであれば、こうした失業手当や傷病手当などは社会保険料に含まれており、すでに給与から引かれている状態なので、民間保険に加入しなくても、いざというときの生活費や出費にもそれほど困らない可能性もあるのです。
監修者
横山光昭さん
ファイナンシャル・プランナー
家計再生コンサルタント
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムは高い評価を受けている。
●この記事は『めりぃさん』2023年12月10日発行号に掲載された内容を再編集しています