私たちの身近にある企業を紹介|株式会社ロングライフ
将来、私たちの生活を支えてくれるかもしれない福祉用具。
そのときのために、正しい知識をもっておくことはとても大事なこと。
そこで、水戸に本社を構え、福祉用具販売・レンタルを行う
株式会社ロングライフを取材。福祉用具事業や地域への思いを聞きました。
撮影/松本 健 取材・文/めりぃさん編集部
株式会社ロングライフ
代表取締役 田中博文さん
平成4年に創業。茨城県内で福祉用具の販売・レンタル、居宅介護支援事業、住宅改修事業を展開。
福祉用具の販売・レンタル、住宅改修や居宅介護支援を行う株式会社ロングライフ。社長の田中博文さんは、創業当時から今も変わらず、地元茨城と〝共存共栄〟をモットーにしているといいます。
「我々は茨城県に本社を置く企業として、地域の人を大切にする気持ちを常にもっています。利用者さまに福祉用具を提案することでその方をお支えしていますが、利用者さまが元気になられたら、地元の方ならその地で生活するようになる。行動範囲が広がることで消費につながり、ひいては地域の活性化につながると思うからです。だからこそ、利用者さまへの対応は真摯かつスピーディに。福祉用具の納品も自社で行っているうえ、茨城に5か所あるロングライフの拠点には常時対応できるスタッフと福祉用具のストックを完備しているので、お困りごとや発注のご依頼があった際は迅速に行うことができます。この対応力とスピードは、弊社の強みであると自負しています」
今よりもっと高齢者が増えることが確実視されているこれから先の時代を見据えて、ロングライフはまだまだ進化中のようです。
「現在、土・日も配送はできるようにしていますが、利用者さまの中には、平日働きに出ている家族が自宅にいる休日に来てほしい、という要望が増えています。今は休日対応の充実化を図っているところです。
また、利用者さまへの対応力を一層高めるために、将来的には茨城県内にプラス5拠点は設けたいと考えています。弊社をご存じの方には、全国に拡大していっては、と言ってくださる方もいらっしゃるのですが、我々の理念はあくまで地域との共存共栄。知名度よりも規模よりも、質の高いサービスを提供できる環境のほうが大切だと思っています」
深作 利用者さまに対しては、まず福祉用具の使用歴や病歴、現在の身体状況を伺います。利用者さまが暮らす住環境もチェックし、生活スタイルに合うものを提案します。さらに重要なのは、ご家族の有無やどなたが主に介護にあたるのか確認することです。常にご家族が寄り添われているか、ご家族はいらしても日中は利用者さまがひとりで過ごす時間が多いかで、ご提案する福祉用具やサービスが変わってきますから。
また、利用者さまへ福祉用具を提案する際は、必ず2、3点以上を持って伺うようにしています。利用者さまひとりひとりで身体状況や環境は違うので、よりフィットするものを使っていただくためには大切なことだと思っています。
江幡 サービス提供で気を付けていることでは、洗浄・消毒もありますよね。ロングライフでは、洗浄→消毒→二次洗浄→メンテナンスという工程があります。ウイルスと菌は別物なので、両者にしっかり働きかける最新鋭の洗浄機器を導入し、洗浄・消毒専門のスタッフが入念に行っています。
そして、我々スタッフは新しい情報を更新すべく、福祉用具メーカーの方々の協力のもと、勉強会や情報交換会などを行っています。昨今の情勢やさまざまな状況に直面しても対応できるようにしているんです。
小倉 福祉用具をレンタルすることになると、お住まいの市町村でケアマネジャーを紹介してもらい、そこから福祉用具専門相談員がご自宅に伺って利用者さまと福祉用具を適合させる「フィッティング」を行います。例えば、歩行器を必要としている利用者さまの場合は、身長や体格、運動範囲や身体状況によってハンドルの高さを調節したりグリップ感を確認したり。福祉用具は利用者さまの生活をサポートする重要なアイテムなので、特に入念に行います。
レンタルというシステムには、必ず「モニタリング」という定期的な点検があります。福祉用具の状態を見ることはもちろん、利用者さまの身体状況を確認することも含まれています。その状況に応じて、別の福祉用具をご提案する場合も出てきますから。
使用過程で不具合が起きてしまった場合はすぐに使用を中止していただくのと同時に、我々福祉用具専門相談員がご自宅まで伺います。直せるものはその場で修理し、交換が必要な場合も即時に対応します。
菊地 まず利用者さまの介護保険の認定が必要になります。そのことをご存じでない利用者さまも多く、そもそもどこに何を申請したらよいのか入り口がわからない、という声が私どものもとにも届きます。そこでロングライフの各営業所では、地域の方々の〝福祉用具なんでも相談窓口〟のような役割も担えるよう、誰でも気軽に訪れやすい雰囲気づくりをするようにしました。福祉用具を利用するのはご家族かもしれないし、あなたかもしれない。身近な生活用具の一部としていろいろと知っていただけたらと思います。
レンタル用の福祉用具。急な要望にも対応できるように各営業所にストック。
江幡 私はこの仕事をするうえで、利用者さまはもちろん同僚たちとのコミュニケーションを大切にしているのですが、皆さんはいかがですか?
小倉当然ですが、まずは利用者さまのことを一番に考えることですね。地域貢献をする意味でも営業所一同、同じ目標をもって仕事をしていると、それぞれのモチベーションにもなります。
深作 営業所内の風通しや情報交換も大事ですよね。言いたいことを言える環境なら、自然と雰囲気もよくなるような気がします。
菊地 私が徹底しているのは、コミュニケーションの中でも挨拶です。朝は「おはよう」の声で体調などがわかるし、外出するときは「いってきます」で営業所内に活気が出ます。外出するほうも元気が出て、利用者さまにもその状態で接することができ、いいことの連鎖になっていると思います。
風通しのよいオフィスで、多くの女性も活躍中。
江幡 ロングライフの福祉用具販売・レンタルは、介護保険の認定を受けた方の他、障害のある方にも対応しています。その方々の一生涯をサポートできるような姿勢でスタッフ一同取り組んでいます。また、レンタル後のアフターケア以外は、一度担当した者がお伺いを続けるので、地域はもちろん、利用者さまとそのご家族に寄り添ってのサポートができます。
菊池そのサポート体制は、本当に喜ばれます。ご自宅に伺うと、心から「ありがとう」と言っていただけるんです。そんな思いに真摯に応えられるよう、スタッフそれぞれが知識や力量を高めようと努力しています。それってすばらしいことだと思います。
小倉 たしかに、福祉用具専門相談員でなくても、使い方や情報をトータルで説明できるスタッフは、ロングライフの強みといえますね。
深作 介護保険の制度の知識がなく、中にはネット通販で福祉用具を購入されるケースも少なくありません。自分に適していない状態で使っていると、事故につながってしまう場合もあります。利用者さまにも、まだ福祉用具を必要としない方にも正しい情報を知っていただく。それが私たちロングライフの役割だと思っています。
共存共栄の理念のもと、地域に根ざした企業として地域に日々貢献中。「社員ひとりひとりの熱心な姿は私にも会社全体にも力になります」(田中さん)
ベテランの方から新人の方までいつも丁寧な対応に感心させられます。社員教育が行き届いていることを感じます。
コロナ禍で対応に影響が出たときも、「受け付けられない」ではなく、即座に打開策を一緒に考えてくださいました。
介護保険の情報以外にも、福祉用具について不明な点は視野を広げて教えてもらえ、感謝しています。
高齢者のニーズに適しているサービスと認められた企業に与えられる「シルバーマーク」を取得。
株式会社 ロングライフ
住所:茨城県水戸市谷津町細田1番8
電話番号:029-257-2345
営業所:那珂営業所、土浦営業所、結城営業所、五霞営業所・ぷらむ五霞、八丈博文館、ぷらむ水戸
より詳しい情報はロングライフホームページをご覧ください。
https://www.longlife.co.jp/