人生を豊かにするカラーセラピー 幸せを運ぶ「お守りカラー」vo.2
東京2020オリンピック・パラリンピックで日本代表選手が着用していた“サンライズレッド”のユニフォーム。
印象的なあの色は、アスリートの活躍を後押したことはもちろん、観ている私たちにも元気をくれました。そんな色の意味を解き明かします。
ユニフォームカラーは“サンライズレッド” 限りなくオレンジに近い赤
東京2020大会の日本代表の公式ユニフォームは、とても鮮やかなオレンジ色でした。この色の正式名称は「サンライズレッド」といいます。
ユニフォームを制作したアシックスの公式サイトには、
「朝日が昇る力強さをイメージした鮮やかな「サンライズレッド」をキーカラーとしています」
と紹介されていて、さらに
「日本代表選手団の存在感をさらに強め、際立たせ、選手たちが日本代表としての誇りを感じられるカラー」
であることから採用したそう。
そんな制作側の狙い通り、限りなくオレンジに近い赤のユニフォームは、観戦する私たちにも強烈なインパクトを与え、自国開催の大会を盛り上げる一因にもなりました。実はそれ、この色の持つ意味が関わっていたのです。
では、赤とオレンジの色にはどんな意味があるのでしょうか。
まずは赤。古くから火の象徴とされ、生きる意欲が満ちていることを表しています。「情熱」「行動力」「生命力」などの意味もあり、何か新しいことを始めよう!と思ったときに背中を押してくれたり、夢を現実に変える力をもたらしてくれたりと、前向きなチャンレジをサポートしてくれる色です。
また、リーダーシップの色でもあり、私についてこい!とみんなの信頼とやる気をかき立てる色でもあります。自分の道を切り開く力=開拓という意味もあり、赤の力強さは他の色にはないものなのです。
そしてオレンジ。焚き火の色といわれています。
焚き火のまわりには人々が集まり、自然と笑顔があふれるコミュニティができあがることから、オレンジ色は「交流」「明るい」「楽しい」「社交的」「外交的」「ポジティブ」などの意味を持ちます。
自分自身の楽しみより、友人や家族などと一緒に楽しみたいときに惹かれる色です。そんなオレンジ色を見ると、心が温まり、楽しい気分をもたらしてくれます。
赤のもつ情熱や前向きな行動力と、オレンジのもつ仲間と楽しむという色のパワーが、日本代表のユニフォーム通じて醸し出され、アスリートの原動力のひとつになったことでしょう。
「何か新しいことを前向きに進めたい!」「仲間と一緒に楽しみたい」と思ったら、赤やオレンジの色の力に頼ってみてもいいかもしれませんね。
ライター・カラーリスト/紫穂
2007年にカラーセラピーに出会い「色の魅力」を知る。
自分も色を使って誰かを幸せにする仕事をしたいと、2009年にセンセーションカラーセラピー、2011年にパーソナルカラーの資格を取得。
2011年から、カラーセラピー&パーソナルカラーのサロン「anuenue(アヌエヌエ=ハワイ語で虹を意味する)」をオープン。
https://anuenue-7color.jimdofree.com/