【編集部おすすめ】映画レビュー「ウェルカムトゥダリ」＆本紹介
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編集部おすすめ映画
奇想天外なダリの人生と強烈で奇妙な夫婦の物語
細く整えられ、ピンと上向きに立ったヒゲ。その印象的な風貌は、美術の教科書やテレビで見たことがある、という方も多いのではないでしょうか。今作では世界的に有名な芸術家のサルバドール・ダリの奇想天外な人生と、妻のガラとの不思議な夫婦関係が描かれています。映画を見て驚くのが、ダリの妻・ガラの圧倒的な存在感！ 気ままに創作活動を行うダリに、「金を稼ぐためにもっと絵を描け！」と叱咤するガラの姿は、見ているこちらが震えるほどの迫力です。しかし、周りの心配をよそにそんなガラのパワーや怒りに着想を得て、作品づくりに精を出すダリ。お互いに強烈な個性を持つ、二人の夫婦関係は、出会いから晩年まで、いつの時代も驚きと不思議に満ちています。
ウェルカムトゥダリ
画廊で働くジェームスは、憧れの芸術家サルバドール・ダリと対面。ダリと、妻・ガラに気に入られ、アシスタントとなるが、徐々に不思議で危うい“ダリ・ランド”へと足を踏み入れることに──。
監督：メアリー・ハロン
脚本：ジョン・C・ウォルシュ
出演：ベン・キングズレー、バルバラ・スコヴァ、クリストファー・ ブライニー他
字幕翻訳：渡邉貴子
配給：キノフィルムズ
9月1日（金）よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
編集部おすすめの本
三毛猫モブは猫缶を稼ぎたい Mobu’s Diary
著・黒山 キャシー・ラム
（ヘイシャン キャシー・ラム）
B６判・160ページ
玄光社 2,200円
台湾で大人気のコミック作品集が待望の日本語化！
ピンクの肉球が自慢の、3歳の三毛猫、モブ。あるとき、平和な毎日に物足りなさを感じ、自分で猫缶を稼ぐために猫カフェで働くことに…。香港の人気イラストレーターによるオリジナルコミック作品集。表情豊かで気ままな猫たちの姿に癒やされる1冊。
師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常
著・杉本 昌隆
四六判変型・264ページ
文藝春秋 1,760円
最強すぎる弟子と将棋の喜びをユーモラスに綴ったエッセイ集
将棋界を席巻する、天才・藤井聡太。その師匠である著者が、瞬く間に頂点に立った弟子との交流と、将棋界のちょっとユーモラスな出来事を綴ったエッセイ集。「週刊文春」の連載を単行本化。先崎学九段との対談「藤井聡太と羽生善治」も特別収録。
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