地域の福祉をサポートする株式会社ロングライフ　五霞営業所編

撮影／永田祥（スタジオ玄）　構成・文／橋本優子
撮影協力／訪問介護支援センターあったかい手

茨城県全域で福祉用具のレンタル、販売を行うロングライフ。
今回は地元密着で地域の方との共存共栄を掲げている五霞営業所に伺いました。

お互いを知っているからこそ円滑な仕事につながる

茨城県西エリアを中心に、埼玉県東部まで広範囲を営業地域とするのが五霞営業所です。
「じつはこの五霞営業所、開設してわずか５年。社員も営業職と事務職を合わせて５名なので、とてもアットホームな雰囲気なんです」と話すのは、五霞営業所に勤務する鈴木悠之さん。

「営業範囲が広く、社員数も少ないため仕事が手薄になると思われるかもしれませんが、実はその逆。一人ひとりとのコミュニケーションが密で、お互いどんな性格かを理解できているので仕事がスムーズに進み、効率的。チーム力では負けない自信がありますよ。
わりと雑談が多い職場だと思いますが、それがお互いを知るきっかけとなり、利用者さまへの思いを垣間見ることにもなります。
メリハリを大事にやるときはやる、が私のマネジメントのモットーです（笑）」

確かにこの取材中も事務所内の各所から明るいスタッフの声が聞こえてきて、取材スタッフが動きやすいよう福祉用具を用意してくれたりとスタッフの皆さんの気づかう姿が印象的でした。

利用者さまの一番の相談相手になることが営業所の目標

ロングライフでは利用者さまに福祉用具をレンタルした後もつながりを大事にしています。
他社の場合、福祉用具を利用すると６か月後にヒアリングとなりますが、ロングライフでは３か月おきに連絡をとるようにしているのだとか。

「３か月に一度お話しするのはちょうどよい間隔です。定期的にお話ししていると“声色”で利用者さまの変化に気付くことも。声で利用者さんの様子がわかるようになるまでには時間がかかりますが、ここまでの関係になると、利用者さまやご家族も本音を言ってくれるようになります。
『最近、靴がきついのよ』『使っている歩行車が重く感じるの』など、ちょっとした情報も聞き逃さず、ケアマネジャーや関係者に報告することで大事に至らないことが幾度となくありました」

福祉用具を提供するだけでなく、利用者さまが不安や悩みを抱えたとき、一番に頼ることのできる存在になること。
それがこの五霞営業所の目標とするかたちです。