孫を預かることに!知っておくべき、幼児の命に係わる5つのこと
子どもから孫を預かってほしいと要請が!でも「今は子育てもいろいろ変わっているし…」と不安に思われるかもしれません。そこで、孫を預かるときに特に気をつけたいことをまとめてみました。ぜひ預かる前にご一読ください。
幼児の預かりで特に注意したいことが「食事」です。食べると命に関わるものもあります。詳しくみてみましょう。
預かりのときに必ず確認しておくことが、「食物アレルギーの有無・種類」です。
食物アレルギーは乳児期に発症することが多く、特に1才前後に多くみられます。卵・牛乳・小麦・大豆などが主要なアレルゲン(アレルギーの原因)となり、少量しか食べていなくても命に関わる場合があります。
これらの食品は、市販のお菓子や食品、調味料などに使われていますので、アレルギーのある子どもの食事には、細心の注意を払いましょう。
栄養満点なハチミツですが、1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べると、乳児ボツリヌス症になることがあります。乳児ボツリヌス症は、ハチミツに含まれるボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出し、赤ちゃんの成長に影響を与えたり、命に関わることもある怖い病気です。
ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。ハチミツだけでなく、ハチミツの入った飲料やお菓子も避けましょう。
こんにゃくやグミ、白玉、キャンディ型チーズ、ミニトマト、ぶどうなど、丸くて弾力のある食べ物は、のどに詰まらせる原因になるため避けるか、半分以下に小さく切るなどしてから与えましょう。
子どもの行動力は想像を遥かに超えます。隙間があれば指や物をねじ込み、高い所にはよじ登り、落ちているものは静止する間もなく口に入れます。
そうなる前に下記のポイントを押さえた部屋の準備をしましょう。
土台になるものがあると、それを使ってより高いところによじ登り、転落するという事故の元になります。そのため、子どもの行動範囲に土台になるようなイス・段ボール・横積みの本などを置かないことが大切です。
また、ベランダに室外機や鉢植えを置くための台などがある場合、絶対にベランダに入らないように鍵をかけましょう。
壁にある不思議な穴。子どもが何かねじ込みたい衝動に駆られるのがコンセントです。使っていないコンセントにはカバーをはめましょう。コンセントカバーは、かわいいデザインだと、むしろ興味を引いてしまうため、白無地のタイプがおすすめです。
直径4.5cm以下のおもちゃや小物はのどに詰まらせる危険性が高いです。特に3歳未満の子どもには与えず、近くにも置かないことが大切です。
熱湯が出るタイプのウォーターサーバーや、電気ケトル・ポットなどは、子どもが倒したり、誤操作したりする危険性があり、やけどの原因になります。必ず、子どもが触れない場所に移動させましょう。
家族が喫煙すると、乳幼児突然死症候群(それまで元気だった子どもが突然亡くなる病気)のリスクが高くなることがわかっています。タバコを吸う場合は別室で吸いましょう。
また、タバコ1本には、乳幼児にとって致死量になるニコチンが含まれています。タバコの吸い殻を食べたり、灰皿代わりに使った飲料缶をジュースと勘違いして飲んだりした場合、命に関わります。タバコや灰皿などは子どもの手の届かない所へ置いておきましょう。
子どもを車に乗せる可能性がある場合は、必ずチャイルドシートを準備しておきましょう。少しの距離でも、事故に遭う可能性はゼロではありません。チャイルドシートは、交通安全協会でレンタルできるほか、お住いの自治体で無料でレンタルできる場合があります。
もしペットがいる場合は、子どもと同じ空間にいる状況は避けましょう。
特に犬の場合、嫉妬したり、子どもをテリトリーに入ってきた敵として認識したりする場合があり、子どもに危害を加える事故も報告されています。部屋を分けたり、ペットサークルを利用するなど対策しましょう。
乳幼児のうつ伏せ寝は、乳幼児突然死症候群のリスクが高くすることがわかっています。うつ伏せになったら、そっと寝る姿勢を変えてあげましょう。
また、ベッドに寝かせる場合は転落に注意しましょう。子どものアクロバティックな寝相は、ベッドの端まで簡単にたどり着きます。
幼児は安全・危険の判断がまだできないため、行動や考え方が大人の予想を遥かに超え、時には命に関わる事態を起こしかねません。
そうならないために、預かり中は目を離さず、打てる対策はしっかり打っておくことが大切です。あの時、ああしていれば…と後悔することのないよう、万全の状態で預かりの日を迎えましょう。
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