女性が貧困に陥る原因と活用できる支援についてチェック
日本において女性の貧困率の高さが問題となっています。なぜ経済的に困難な状況に陥るのか、利用できる支援として何があるかご紹介しましょう。
貧困問題は日本ではあまり関係がないと思っている方も多いですが、実は日本でも女性の貧困率の高さが問題となっています。将来的にやりくりできない状況に陥ってしまう可能性も秘めているため、何が原因で貧困状態になるのか、どのような支援が用意されているのかについてご紹介しましょう。
年代によって異なる貧困の原因
何が原因で経済的問題が出てくるのかというと、年代によって以下のような違いがあります。
30代
独身女性の場合、30代になっても正社員として働けるところが見つからず、収入が少ない関係で余裕のない生活を送ることになっている女性もいます。また、既婚者だったとしても、離婚や死別でシングルマザーになってしまい、子どもが小さいうちは十分に働ける時間が取れないことから生活が困窮しやすいです。
40代
20代、30代で挙げたような原因のほか、40代になると自身の健康問題や親の介護に関する出費が増え、貧困に繋がることがあります。また、非正規で働く人の割合が増える年齢でもあるので、正社員になることができず、給料が伸び悩んでしまうことから経済的に困窮してしまう方がいるのです。
シングルマザーの場合は子どもが成長するにつれ養育費の負担も増えます。
50代
40代で挙げたような原因に加え、体力がなくなって長時間働くことができなくなった、病気にかかることが増え治療費が増えたなどの問題が挙げられます。
更に専業主婦として過ごしていた方が熟年離婚した場合、なかなか未経験で働ける所が見つからず貧困に陥ってしまうことがあるのです。若いうちに結婚し、それからずっと専業主婦として過ごしてきた方の場合、仕事の経験も特別な技術などもなく、なかなか雇ってくれるところが見つからないといった問題もあります。
貧困女性を救うための支援がある
節約してもどうしてもやりくりできないのなら、以下のような支援を利用しましょう。
支援団体によるもの
シングルマザー向けのものや女性向けのものなど、支援団体が行っている活動があり、利用できる支援や手当があります。各自治体の情報も確認してみるのがおすすめです。
キャリア支援を行っている団体もあるので、就職活動がうまくいかないと悩んでいるなら、自身の条件等にあったより良い就職先を見つけるためにも、シングルマザー向けや女性向けの支援団体を探してみることをおすすめです。セミナーを行っているところもあるので、何かしら学べることもあるでしょう。
行政によるもの
特にシングルマザーを助けるための支援が充実しています。自分の生活だけでなく、子育てにかかるお金もあるので、利用できるものは活用してみましょう。
例えば、働きやすい環境を整えられるように保育所に優先して入園できる制度や、就業支援の推進も行われています。他には児童扶養手当の支給や母子父子寡婦福祉資金の貸付といった経済的支援もあるので、現在生活がかなり厳しくなっている方は、こういった支援制度についてチェックしてみてください。
また、行政にも「家事や子育てと両立可能な就業・再就職支援」や「マザーズハローワーク」などのキャリア支援があります。ぜひ確認しましょう。
1人で無理をせず、周りに頼ることも大切
支援制度を利用したり、周りに頼るのは恥ずかしいと1人で頑張りすぎてしまう方もいますが、それが原因で身体を壊したりなど、ますます状況が悪化しては意味がありません。
特に現在の状況がとても悪化している場合は、自分1人の力だけでは立て直せないこともあるので、利用できる制度などを活用しながら貧困から抜け出しましょう。