いつも時間がない女性へ。一日3分でできる「ゆとり習慣」の育て方
「ゆとり」の大切さ、知っていますか。生きていく上で必ずしも必要ではないと思われがちですが、そんなことはありません。「ゆとり」は様々な面で潤滑油のような役割を果たし、物事をスムーズに運んでくれます。
もし「ゆとり」がないと、動かせない・向きを変えられないといったことが起こり、自分でも気が付かないうちに、がんじがらめの状態に陥ってしまうかもしれません。例えば、時間にゆとりがない女性は、頑張るしか方法が見つからず、変わらず毎日忙しいといった状況になっているのではないでしょうか。
「ゆとり」は少しの習慣を身につけることで、作り出せるようになります。今回は毎日時間がないと悩む女性に、簡単にできる「ゆとり習慣」の育て方をお届けします。
「ゆとり」がない状態とは?
「ゆとりがない」とは、必要な量に対して時間・物・お金など、余裕がない状態のことです。余裕がなくても必要量が足りているなら問題ないはずですが、実際に「ゆとり」がないことは焦りを生み、心を乱します。一度、「ゆとり」がない状態の時に心の中をよく観察してみてください。
- イライラして落ち着かない
- 足りない感覚があり、焦燥感を感じる
- 前向きな気持ちになれず、閉塞感がある
もし、そんな状態が長く続けば、周りからとっつきにくい、関わりたくないといった印象を持たれてしまうかもしれません。
時間・お金・心にゆとりが「ない」ことは全て同じ原因なワケ
いつも「ゆとり」が持てないと悩む人は、頑張っていればいつか必要量が満たされて溢れ出し、自然と「ゆとり」が生まれると考えているのかもしれません。
「ゆとりがある」とは、自分という器の中に、好きなように使える空っぽのスペースがある状態です。このスペースは、きちんと線引きをして確保し続けなければ、すぐにほかの何かに取って代わられてしまいます。
プラチナエイジ世代は、「多くを得ること」「頑張ること」が良いという教育の時代に育ち、とりわけこの「ゆとり」の扱いを苦手とする人が多いようです。せっかくの空きスペースに自分で物事を詰め込み、結果、「ゆとりがない」という悩みを作り出してはいないでしょうか。
私たちは「やらなければならないこと」がたくさんがあるから、ゆとりがないと考えがちです。ですが、ゆとりある暮らしから得られる様々なメリットを受け取りたいと思うならば、捨てるべき・改善すべきは、自分で決めた「やらなければならないこと」のほうかもしれません。
この機会に少しずつでも、自分という器の中に空っぽのスペースを確保する習慣を身に着け、暮らしを変えてみてはいかがでしょうか。
一日3分、「ゆとり習慣」育て方
実は、時間がなくて忙しい生活を送っている今の状況も、どこかで手に入れた習慣の結果かもしれません。時間内にできるだけ精一杯のことをやる、同時進行で物事を考える、それらが習慣化した環境に心当たりはありませんか。
そういった偏った習慣のせいでバランスが崩れていると感じるなら、「ゆとり」を確保する習慣を今から身に着けていきましょう。小さなことから少しずつ、スモールステップで始めることがポイントです。
1.「ゆとり」がないことの不都合を認識し、「行動」に目標設定する
例えば、時間にゆとりがない場合、それが原因で毎日イライラしていることを確認します。そもそも時間がないと悩む人の多くは、その習慣から時間に空きができると、そこに用事を入れてしまいます。ですから「ゆっくりする時間が欲しいな」と考えるだけでは何も変わりません。
ゆっくりする時間=お茶を飲む
という「行動」を目標に設定します。
2.きっかけを決め、具体的に決めた「ゆとり」行動を実行する
次に、その行動を起こすきっかけを決めます。自分の意思にかかわらず、定期的に発生する事柄をきっかけに設定します。
- 15時になったら、お茶を飲む
- 外から帰ったら、お茶を飲む
といった具合です。
3.「ゆとり」行動をした結果、得られた成果を確認し、書き留める
最後に、その行動を習慣とすることで得られたメリットを確認し、書き留めましょう。
- 気持ちが落ち着いた
- リフレッシュできた
- その後の作業効率が上がった
「ただでさえ時間がないのに、お茶を飲む時間なんかないよ」と思うたび、得られるメリットは自分の暮らしに必要なものであることを確認します。そもそも自分で生活を忙しくしがちな人は、成果が伴わない行動が苦手です。お茶を飲む行動にはきちんと意味があり、その結果得られるものは自分にとって大切だということを、忘れないようにしなければなりません。
人の行動は3週間程度の継続で習慣化するといわれています。この1連の流れの繰り返しは、きっかけが発生するとお茶を飲むという「ゆとり行動」の習慣化につながります。
さて、ひとつの習慣が完成したら、必要な量までゆとり行動を増やしていきましょう。朝起きたら、バルコニーに出て外を眺める、毎月10のつく日に花を飾るといった習慣などはいかがでしょうか。少しずつ自分に合ったゆとり習慣を、生活に取り入れてみてください。
幸せを感じられるのは「ゆとり」のおかげ
忙しい毎日をやりくりして、頑張ることは楽しいことです。ですがそんな自分を褒め、充実していると幸せを感じるには、やはり「ゆとり」が必要です。
「ゆとり」のある暮らしをしている人は、笑顔が素敵でどんな時でも幸せそうです。頑張って暮らしているけど緩める時間もちゃんとある、いつでも余裕を持って物事に取り組める、そんなバランスの良いゆとり環境での暮らしを目指してみませんか。