50代のマネープランはどうすればいい?
老後の生活に2000万円以上必要だと言われている最中、何か老後に備えたマネープランは考えているでしょうか?60代を迎えるにあたって定年退職となった後の生活費や老後資金など、老後の人生を慎ましく過ごすのか、有意義に暮らすのか人によって大きく違います。
それでは、50代のマネープランはどうすればいいのかご説明しましょう。
50代は生活面でも仕事面でも様々な転機が訪れる重要な時期です。
というのも、たった10年~15年で定年退職を迎えるため、退職を見据えたマネープランを立てる必要性があります。結婚して子どもがいる場合は既に社会人になっていたり高校生や大学生になっているなど。家庭によって必要な教育費も大きく変動します。
老後はこれまで溜めてきたお金と支給される年金によって生計を立てていくのが基本となるので、老後も安定した生活を送っていきたいなら50代のうちにどれだけ貯蓄できるのかが勝負所になるでしょう。
また、50代を迎える前や定年を迎えるまでに離婚したりパートナーに先立たれたりするケースも少なからずあるため、そういったケースを踏まえたマネープランを組み立てることも大切です。
50代を迎えた時に真っ先に心配することは、定年退職するまでにどれだけ老後資金が溜められるかどうかです。老後はこれまでに貯めた貯金と支給される年金で生活していくのが一般的なので、50代は老後資金を貯める最後のチャンスだと考えた方が良いでしょう。
それでは、50代のマネープランを立てるポイントについてご説明しましょう。
まず大切なのは、定年退職を迎えるまでにどのくらいのお金を使う予定があるのか計算することです。家庭によってはまだ住宅ローンが残っていたり、子どもがまだ学校に通っている場合は教育費が必要になったりと多くのお金が必要になる場面があるかもしれません。
住宅ローンがまだ残っている場合は何歳までに完済できる予定なのかチェックする必要性がありますし。子どもがまだ高校生や大学生だったなら教育費がかかるため、これからどのくらいの教育費がかかるのか見積もることが大切です。
ただ、住宅ローンに関してはローンをいつ組んだかで老後にも影響します。住宅ローンは基本的に最大35年まで組むことができますが、この場合だと35歳以上にローンを組んだ場合は定年退職しても完済できない可能性があります。
毎月ローンを返済していく以上、退職金で完済を目指すのか、それとも退職金を老後資金に回すかでマネープランが変わるでしょう。また、住宅ローンの完済と共にリフォームプランについても考える必要性があります。
マネープランを立てる上であまり考えられていないのが、自分の健康面です。実際に立てたマネープランを遂行させるためには、自分やパートナーの身体が資本だということを忘れないでください。
運動ができなかったり食が細くなったりと昔のようにはいかない時もあるかもしれませんが、ここで体調を崩して病院に通うことになれば治療費から薬代、通院費など様々な費用が発生します。
それらの費用が発生すると綿密なマネープランを大きく変更しなければならなくなる可能性があるため、常日頃から健康意識を高めるのはとても重要です。軽い散歩でもいいので定期的に身体を動かすのはもちろん、栄養バランスが整った食事を心がけましょう。
特に離婚やパートナーに先立たれたりと一人で老後を過ごす際には自分で行動しなければならないため、ご近所と協力しながら健康意識を高めていくのもおすすめです。
50代に突入してから定年退職するまでにどれだけの資金が貯められるかどうかは、これからの出世にも左右されます。65歳まで定年年齢が引き上げられたものの、企業によっては65歳以上も働くことが可能です。
しかし、定年以降の給与は著しく下がってしまうため、頭語資金としては少々心もとないでしょう。したがって、50代に突入して定年退職に至るまでにどれだけ出世できるかどうかも視野に入れる必要性があります。
上の役職に出世するほど年収も増えるので、その分老後資金を多く貯めることができます。子どもが社会人になっていてローンも完済しているならスムーズに資金が貯められますし、たとえ教育費やローンの残債があったとしても、年収が高くなれば老後資金を貯める余裕があるでしょう。
定年退職まで残り10年程度しかなくても、諦めずに出世を目指すことも重要です。
50代は定年退職までわずかといったところなので、これから老後を見据えたマネープランを立てる必要性があります。残り10年程度でどこまで貯蓄できるかが勝負ですが、子どもがまだ独立できていない場合や住宅ローンが完済できていない場合はそれらを考慮したマネープランを立てなければなりません。
今後必要になるお金を計算し、それを踏まえた上でどれだけ貯蓄できるかしっかりとマネープランを立てていきましょう。