植物の力で更年期を快適に
フランスでは不調に見舞われると、まず「エルボリステリア」と呼ばれるハーブ薬局に行きます。自分の症状を植物療法士に相談し、適切なハーブやチンキ(ハーブエキス)によって自然治癒力を高めていくのです。
ホットフラッシュ、イライラや不眠、気分の落ち込みなど、更年期症状を和らげてくれるハーブがいくつもあります。症状に合わせてハーブ(ハーブティーや精油)を選び、「自然ぐすり」と呼ばれる植物の力を借りて更年期を上手にのり切りましょう。初めて聞く名前のハーブもあるかもしれませんが、専門店で手に入ります。
【ハーブティー】
女性ホルモン類似物質を含む、更年期におすすめの3種。ブレンドして飲んでも◎
左. チェストベリー
ホルモンバランスの調整作用に優れ、心の落ち込みも晴らしてくれる。
中. セージ
多汗やホットフラッシュなどの症状を緩和。心を落ち着けてくれる作用も。
右. メリッサ
「緩和な精神安定剤」とも呼ばれ、イライラやうつ症状をやわらげる。
【マッサージ・芳香浴】
※マッサージは、ホホバ油、アルガン油、スイートアーモンド油などのベースオイル3~5㎖を手のひらにのせ、精油を1滴たらしよくまぜたものを使って行う。
●ホットフラッシュ・のぼせ・多汗
クラリセージ+ラベンダー(マッサージ)
●うつ・不眠
ゆず、ゼラニウム(マッサージ)
●イライラ・不安
ゆず湯(ゆずの皮をバスタブに入れる)
※マッサージは、パッチテスト(精油を入れたオイルをひじの内側に少量塗り、12~24時間、皮膚に異常が出ないか様子を見る)をしたうえで行いましょう。ハーブティー、マッサージともに、持病のある方、治療・服薬中の方などは、医師に相談してください。