2020.11.20 UP 閲覧数 59
おすすめ暮らしと生き方特集・連載

女優 大竹しのぶさんが語る 「まあいいか」と 笑って許せる生き方

日本を代表する女優でありながら、飾らない、気取らない自然体な生き方によって多くのファンを持つ大竹しのぶさん。60代になっても、こんなにチャーミングな笑顔を見せられるのはなぜでしょうか? いつまでも好奇心旺盛で、笑いながら前向きに生きるための秘訣を語っていただきました。

 

写真/川口賢典 スタイリング/中村のん ヘアメイク/新井克英 文/大野重和(レフトハンズ )

大竹 しのぶ(おおたけ・しのぶ)

1957年、東京生まれ。1975年 映画「青春の門-筑豊編-」ヒロイン役で本格的デビュー。 その鮮烈さは天性の演技力と称賛され、同年、朝の連続ドラマ小説「水色の時」に出演以降、主要な演劇賞を数々受賞して評価されるとともに、世代を超えて支持され続けている名実ともに日本を代表する女優。11月2日より東京 新橋演舞場にて舞台「女の一生」の公演も控えている。

再出発のときを迎えて

 コロナ禍での長い自粛期間を振り返ると、これまでお仕事の合間に友達と会ったり、旅をしたりといった風に、普通に過ごしてきた日々のありがたさが身に沁みるようです。今こうして、また舞台の稽古ができていることも、何より嬉しく感じています。

私は20代で結婚して30代から子育てをして、40代になってそれも落ち着いてきて、50代になってようやく旅行に行ったりできるようになって―という具合に、皆さんと同じように生きてきました。50代では、母の面倒をみるという大変ながらも貴重な体験もしました。50代は、本当の意味で大人になるターニングポイントの年代だったと思います。

舞台への情熱は変わらない

『気がつけばもう60代。
年を重ねて心が豊かになりました

 

 

自分が60代になって舞台に立っている姿なんて、若い頃はこれっぽっちも考えたことがありませんでした。変わったことは特にないけれど、年を重ねて人の気持ちが少しは分かるようになり、心も豊かになりましたね。

 

 

『これからはもっと、
自分らしくあるために
自由でいられたらと思います。』

 

これまでと同じように自分に嘘をつかないで生きていきたいです。 舞台をご一緒するような方たちからも、いつも学んでいます。舞台に立つためには一生懸命やるのは当然ですが、大変な分、やりがいもあります。劇場に入って、ストレッチをして、リハーサルをして。幕が上がるときは最高の瞬間ですね。いまでも毎回ワクワクしますね。 舞台に向けて日頃からジムで身体を鍛えている人たちも多いけど、私はそういう地道な努力ができなくて。お稽古が始まってから慌てて始めるタイプ。直したいけどなかなか直りません。でも直します……。

歌う喜び、聴く喜び

『ボイストレーニングだけは地道に続けています。

やっぱり歌が好きで、もっと上手になりたいと思っています。』

 

お芝居と違って、歌は短い時間でその世界を表現できるので、 役を通してではなく、私という人間がそのまま出るお芝居よりもっとストレートに表現できる感じが好きです。 聴く方も、いろんなジャンルを楽しんでいます。車を運転しながら聴くのも好き。もうずっとラッドウィンプスにハマっています。随分前からライブに行ってたんですが、本当に野田洋次郎さんは天才であり、素敵な人柄であり、そしてカッコいいのです。永遠の憧れです。

大人こそ堂々と楽しく生きよう

私の仕事は新しいことの連続なんですね。新しい場所、新しい台本、新しい役、新しい仲間。だから新しいものに慣れる、認めるっていうことが大事なんです。 でも、じゃあ私みたいな仕事をしていない人はそう思えないのかというと、そんなことはないと思います。やはり楽しみ方は自分で探さなければ見つかるわけがないし、結局楽しくするのもしないのも自分の責任じゃないのかなと思います。60歳だからとか、言い訳している時点でつまらないでしょ? そんなもの、100歳の人から見たら「60歳なんてまだまだね」って言われてしまいますものね。 「いい大人になって、まだそんなことを」とか言われるのが怖くて、閉じこもったりする人もいますけど、私は周りの目はあまり気にしません。幾つになっても、自分が赤いドレスを着たかったら着ればいいし、口紅をつけてもいい。似合うか似合わないかを判断する客観視と知性を持っていればいいんじゃないですか?もし似合わなければ、似合う女性になればいいんです。 あと、変な謙遜で「うちの愚妻が」とか言う人がいますが、私は絶対に愚妻とか言われたくないです。うちの父は明治44年生まれですが「お父さんはお母さんを愛している」とちゃんと言っていました。子どものためにも、夫婦は尊敬し合うこと。すると自分にも自信が持てるようになります。 「20代に、私の気持ちなんて分かるわけがないじゃない」なんて言っている人もいましたが、それじゃあ誰も相手にしてくれません。話せばいいし聞けばいいんです。知らないことは「教えて」って言えばいいし、仲良くしたかったら「あなたとお話したいわ」って言えばいいし。これまで生きてきた結果として年をとっているんだから、堂々と楽しく生きようよって思います。

「まあいいか」と言える強さ

嫌なこと、辛いことは、愚痴じゃなくて話題として友人たちと話すようにしています。親の介護を経験したときも、日常で大変なことが多かったですが「大変だね」「偉いね」「よく頑張ってるね」とか言われるだけで、ぐっとラクになれました。 友人同士はお互い様の関係だから、一人で抱え込まないで話をし合って、「じゃあ、まあいいか」と笑い合う。そうしたら辛くならないですよね。 『まあいいか』という本は、もともと新聞のコラムだったのをまとめたものですが、最初の旦那さんと「座右の銘は何だろう?」という話になったことがあって。それぞれ紙に書いて「せーの」で見せっこしたら、二人とも「まあいいか」だったんです。 物ごとを深刻に受け取り過ぎず、もっと気楽に捉えてみる。なんでもプラスに考えましょうよ、という話をしたのが、私がたしか25歳のときでした。実際そういう風に生きてきたし、今でも何か嫌なことがあったら「まあいいか」と呟いています。

 

「フェードル」にかける想い

来年「フェードル」という舞台に出ます。主人公は私とは全然違うタイプの女性ですが、彼女のエネルギー、人を愛する力、潔さはすごくカッコいい。栗山民也さんの演出も素晴らしいの一言です。 物語は、思いっ切り人を愛して憎んで苦しむ、激しいジェットコースターのような感覚かな。もしも「人生、なんだかつまらないな」と思っている人がいたら、そういう人にこそぜひ観てほしい。人って、こんなに人を愛することができるんだということを思い出させてくれるはずです。舞台のエネルギーに触れて、劇場を出たときに「私もまだまだやってみよう!」と思えるはずですよ。


大竹しのぶさん 公演&出演情報


2021年1月8日〜26日 Bunkamuraシアターコクーンにて舞台「フェードル」が上演開始。ほか地方公演も予定しています。演出は栗山民也さん、主演は大竹しのぶさん。本作は1677年にブルゴーニュ座で初演、1680年にコメディ・フランセーズ(国立劇場)のこけら落としでも上演されたフランス古典文学の金字塔的傑作です。

 

●お問い合わせ: サンライズプロモーション東京 0570-00-3337 (平日12:00〜15:00)

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