まぶたのたるみの原因や解消法とは?
年齢を重ねるにつれ、気になるまぶたのたるみ。まぶたがたるむ原因は加齢だけでなく、日常生活で行っている何気ない動作かもしれません。また、視野が狭くなるほどまぶたがたるんでしまうと、頭痛や肩こりの原因になることも。ここでは、まぶたがたるむ原因や解消法などについて解説します!
なぜまぶたはたるんでしまうの?
まぶたのたるみの原因は加齢による皮膚の弾力の衰えです。歳を重ねると、皮膚の水分量やコラーゲン、ヒアルロン酸などが低下してしまうことで肌の潤いやハリが失われていきます。まぶたの皮膚も同様にハリを失い、たるんでいきます。
また、目の周りにある筋肉の衰えもまぶたのたるみの原因です。筋肉の衰える原因は加齢だけでなく筋肉を使う機会が減ること、つまり笑ったり人と話をしたりする機会が減ってしまうことでもまぶたの筋肉は衰えていきます。特に上まぶたを持ち上げるための筋肉(眼瞼挙筋)が衰えてしまうと、上まぶたは持ち上がりにくくなり、垂れ下がって視界が狭くなる「眼瞼下垂」という状態になってしまうこともあります。眼瞼下垂になると見えにくくなることから頭痛や肩こりを引き起こし、症状がひどい場合にはまぶたを切る手術を行います。
目の下のたるみは、眼窩脂肪という目の下にある脂肪がふくらんでくることも原因の1つです。眼窩脂肪がふくらむのは肌の弾力や顔の筋力低下、眼球を支える靭帯のゆるみなどによって前へと押し出されてしまうためです。
さらに、まぶたの皮膚は薄くデリケートであるため、皮膚への刺激が多いとたるみやすくなります。
まぶたの皮膚がたるむ外的要因
目元をよくこする
アイメイクを落とす時や、花粉症などで目をよくこする習慣がある人ほど、まぶたの皮膚がたるみやすくなります。
コンタクトレンズの装着
コンタクトレンズの装着時にまぶたの皮膚を引っ張ることが刺激となり、まぶたの皮膚がたるみやすくなると言われています。特にハードコンタクトレンズを使用している場合には、装着中にまぶたとレンズに摩擦が生じ、まぶたを持ち上げる筋肉に負荷がかかるため、眼瞼下垂になりやすいことが分かっています。
紫外線
紫外線が皮膚に当たると老化を引き起こす活性酸素が発生し、皮膚内部のコラーゲンを破壊したり変性させてしまいます。その結果皮膚はハリを失い、シワができたりたるやすくなったりします。
乾燥
皮膚が乾燥するとバリア機能が失われ様々な皮膚トラブルが起こりやすくなります。乾燥が原因でかゆみが生じると、まぶたをこする機会が増えるとたるみやすくなってしまいます。
慢性的な目の疲れ
テレビやスマートフォン、パソコンの画面などを長時間見ることで目が疲れてくるとかゆみや違和感が生じ、無意識に目元を触ってしまうため、たるみの原因となります。
まぶたのたるみを予防する方法とは?
まぶたのたるみを予防するには、とにかく目をこすらないことです。まぶたの皮膚は非常にデリケートであり、若いころよりもさらに優しく扱う必要があります。メイクやクレンジングの際には撫でるように優しく触れ、それ以外ではまぶたに触らないことを意識しましょう。疲れ目対策にはこまめに目を休め、目薬をさしたり、目元の血行を良くするために蒸しタオルで温めると良いでしょう。また、紫外線は天候や季節を問わず降り注いでいるため、紫外線対策は一年中必要です。さらに、乾燥でかゆみがある場合には保湿クリームを塗りましょう。
まぶたのたるみを改善する方法とは?
まぶたのたるみを改善させるには、目の周りの筋肉を鍛えるエクササイズがおすすめです。筋肉が正しく動いているか分かるよう鏡の前で行いましょう。
<まぶた全体を鍛えるエクササイズ>
- ゆっくりと目を閉じながら、徐々に目に力を入れていく
- 眉を上げながら目を思いきり開く
- 5秒間静止後ゆっくりと戻す
<上まぶたを鍛えるエクササイズ>
- 目を閉じ、額にシワが寄るくらい強く眉毛を持ち上げる
- 上まぶた全体が張っている状態で5秒間静止
- ゆっくりと眉毛を下げる
<下まぶたを鍛えるエクササイズ>
- 鼻の下を伸ばし、口を「お」と発音する時の形にする
- 目線を上に向けながら目の下を伸ばす
- 下まぶたを上に引き上げて薄目にする(まぶしい時の表情)
- 5秒間静止
まぶたのたるみを改善させるためにはエクササイズを継続して行うことが大切です。1日両目各10回ずつくらいから始め、慣れたら回数を増やしていきましょう。
まとめ
まぶたのたるみは加齢による皮膚の弾力の衰えや筋力の衰えなどが原因です。普段から目元を触ることが多いとまぶたの皮膚はデリケートであるため、たるみやすくなります。まぶたがたるんでしまうと、実年齢より老けて見られることもあります。少しでもたるみを食い止めるためにもまぶたをできるだけ触らないようにし、目元周囲の筋肉を鍛えるエクササイズを継続して行いましょう。