体をアップデート!「おくすり体操」で思いのまま動く体に
冬の間の運動不足で、「動きにくい」「体が重い」が増えていませんか?
そんな弱った体に効く〝おくすり体操〟で今すぐケアを始めましょう。
イラスト/藤井昌子 取材・文/入江由記
握力の低下を感じたら全身の筋力低下のサイン
「最近、ビンのフタが開けにくくなったかも……。もしそう感じるなら、それは全身の筋力が低下しているサインかもしれません」と医師の中村格子先生。握力の低下は全身の筋肉量が減っているサインだそう。冬の間の運動不足を放っておくと、立つ、しゃがむ、物を持ち上げるなどの、日常の動きに影響が出る恐れも。
「病気を防ぐには、年齢を重ねても思いのままに動く体を維持することが大切です」
弱った力を鍛える〝おくすり体操〟で、「これできない」を改善しましょう。
中村格子先生
整整形外科医・医学博士・スポーツドクター。Dr. KAKUKO スポーツクリニック院長。著書に『ぐんぐん動ける!カラダのおくすり体操』(ワニブックス ¥1,430)
おくすり体操 ❶「疲れずに立てる力」に効く!
家事や立ち仕事をするだけですぐに疲れていませんか? この原因は、5〜6kgある頭を背骨にまっすぐのせて、前後左右均等に体重をかけて立っていないから。この状態が続くと、肩こりや腰痛、ひざ痛の原因にも。改善するためには、重力に対して、体の関節や筋肉などをどの位置や角度に置けばよいかを瞬時に感知する“固有感覚”を鍛えることが必要です。
おくすり体操 ❷「上下に動ける力」に効く
腰の曲げ伸ばしで立ち上がり力を鍛えるお尻引き上げ
おくすり体操 ❸「腕を上げられる力」に効く
体幹を保ちながら腕を動かす腕振り
おくすり体操 ❹「痛まずに座れる力」に効く
坐骨に正しく体重をのせられるようにする骨盤前後ゆらし
おくすり体操 ❺「転ばない力」に効く
左右に体重をかけてバランス力を鍛える体重移動
痛みを感じたときは無理をせず、中止してください。