地域の福祉をサポートする株式会社ロングライフ　筑西営業所編

撮影／松本健　構成・文／渋谷唯子

茨城県全域で事業を展開する株式会社ロングライフ。
今回は複数ある事業所のうち、2021年に開設されたばかりの筑西（ちくせい）営業所に伺いました。

ショールームで見学もできる昨年開設されたばかりの営業所

茨城県筑西市、田畑に囲まれたのどかな場所に位置する筑西営業所。２０２１年２月に開設したばかりで、県南西部の筑西市、下妻市、八千代町、さらに栃木県真岡市などを営業地域としています。

ショールームも併設されており、車いすや歩行器を実際に見ることができる他、紙おむつや介護用食器、靴などもあり、その場で購入することも可能。近隣の方がふらっと立ち寄ったり、ケアマネジャーの紹介で訪れたりする方もいるのだそう。

筑西営業所を支える社員は計６名。事務や営業、利用者さまが使っている福祉用具の点検を定期的に行うモニタリング担当など、それぞれのプロフェッショナルが在籍しています。
「地域の方に信頼されてお声がけいただけるような、地域に根差した営業所を目指しています」と、所長の湯本誠さんは話します。

地域の方に頼られる存在になるために社員全員で努力を重ねる

「営業所の雰囲気をひと言でいうと？」と社員の皆さんにたずねると、「明るい」「笑いが絶えない」「なんでも相談しやすい」という回答が。

「ちょっとしたことでも、みんなが気軽に相談しやすい明るい環境じゃないと、営業所って成り立たないと思うんです。開設当初から、コミュニケーションを積極的にとることは社員全員で心掛けてきました」と湯本さんは語ります。その心掛けは、社員それぞれが利用者さまと接する態度にも表れているのだとか。

「福祉用具を利用するのは初めて、という方がもちろん多いので説明はわかりやすく、それから利用者さまの状況を丁寧にヒアリングし、最適で安全な福祉用具をご提案できるようにしています。何か相談されたときには弊社で対応できなくても、別の方法を調べて提案したり。福祉用具の提案だけではなく、さまざまな情報を利用者さまに提供しようと努めています」

他にもメーカーの担当者を招いたり、商品を取り寄せたりして社内で勉強会を開くなど、日々の学びも欠かしません。
地域の方に頼られる存在になるために――筑西営業所の挑戦は続きます。

こんな機能が欲しかった！
ロングライフスタッフおすすめの福祉用具３選

ラビット歩行補助車

Point １
接触面が軟らかい前腕支持台。すべりにくく汚れにも強い。

Point ２
左右それぞれの車輪の回転スピードを調整でき、真っすぐ歩ける。

Point ３
疲れたら休める座面付き。前腕支持台は回転させて背もたれに。

ユクリアAir シャワーチェア・浴槽台

Point １
シャワーチェアの、背もたれと座面のクッションは取り外し可能！

Point ２
かがまずに、片手でワンタッチで折りたためる。

Point ３
浴槽台はピン1本で簡単に、幅広い高さに調整可能。

所長・営業　湯本誠さん

利用者さまへ最適な福祉用具を提案する営業。
「以前ある利用者さまから、身体的な障がいで長らくお風呂に入れていないと相談を受けました。工事不要でお風呂に取り付けられる用具をご提案したところ『本当にいいものを選んでくれた』とおっしゃってくださり、ご家族の負担も軽減したと感謝の言葉をいただきました。用具一つでご本人にもご家族にも喜んでいただけたことが今でも忘れられません」

【写真左】利用者さまとの会話を大切にしている。「常にいろんな情報を集めておくようにしています」
【右】座右の銘は「わが身をつねって人の痛みを知れ」。利用者さまの立場で常に考える。

モニタリング担当大川ゆずきさん

半年に一度、利用者さまの自宅を訪問し福祉用具の点検や、利用者さまの身体状況の確認をするモニタリングという役割。
「利用者さまの声を直接聞く立場で相談もよく受けるので、営業との橋渡し役をすることも多いです。だからこそ、笑顔を心掛けて話しやすい雰囲気を大切にしています。最初は無口だった方が、だんだん打ち解けて『近くに来たらいつでも寄ってね』とおっしゃってくれたときはうれしかったです」

【写真左】利用数の多い車いす。車いすの空気入れやねじを締め直すなど、基本的な点検を行う。
【右】その場での整備はもちろん、対応できないものは担当部署に交換の手配をする。

営業髙橋寛行さん

営業は利用者さまの自宅を訪問する他、病院や介護支援事業所を訪問して商品のＰＲも行っています。
「初めて利用される方は不安だと思うので、商品を説明する際はなるべく専門的な言葉は使わずに、わかりやすく説明することを心掛けています。他にも、利用者さまの要望を聞いてそれに近づけていくことが一番大事だと思うので、会話に耳を傾けて丹念に情報収集するようにしています」

【写真左】一日10軒ほど、病院や介護支援事業所、利用者さまの自宅などを訪問する。
【右】大切にしている言葉は「勇往邁進」。利用者さまのため、ひたむきに業務に取り組む。

事務冨岡たか子さん

福祉用具の発注や、店頭販売の対応も行う事務。
「福祉用具を利用するのは初めてという方がほとんど。例えば、紙おむつ一つとっても多くの種類があり、性別や身体状況によってその人に最適なものは変わってきます。どんな種類を使えばよいか、迷う方も多いので、最初はいくつかサンプルを渡して試していただくようにしています。利用者さま一人ひとりに向き合い、ご自身に合うものを一緒に探していきます」