大豆ミートとは?作り方と使い方・種類などを解説
大豆を肉のように加工した「大豆ミート」。タンパク質や大豆イソフラボンなどの栄養素が含まれており、健康志向の方を中心に人気が高まっている食品です。
もともと大豆ミートはベジタリアン向けの食品であり「気になっているけどまだ食べたことがない」という方も多いかもしれません。
そこで今回は、大豆ミートの作り方や、市販品の種類と使い方などについて分かりやすく解説します。
大豆ミートとは、大豆からタンパク質を取り出して肉のように加工した「肉もどき」の食品です。見た目や食感が肉と似ており、ハンバーグやからあげなど、まるで本物の肉を使用したかのような料理を作ることができます。
もともと大豆ミートは菜食主義の方のために代替肉として作られたものです。しかし最近は、菜食主義ではない方からも注目を集めるようになりました。理由は「健康に良さそう」「地球環境にやさしい」などが挙げられます。
大豆ミートにはタンパク質や食物繊維、大豆イソフラボンなどが豊富に含まれています。一方で、カロリーと脂質は肉よりも少なく、健康を意識する中高年世代の方にもうれしい食品です。
また、世界では人口増加による食料不足時代が来ると予測されています。食料不足時代の備えとしても、大豆ミートは肉や魚など動物性タンパク源の代わりとして期待されている食品です。
大豆ミートを食事に取り入れるには次の3つの方法があります。
1.調理済みの商品を買う
2.市販品の大豆ミートを使って料理する
3.大豆ミートを一から手作りする
ひとつずつ見てみましょう。
最近は、買ってすぐに食べられる大豆ミートの調理済み商品が続々と登場し、人気を集めています。たとえば、大豆ミートを使用したカツやハンバーグ、ミートボール、からあげ、ナゲット、肉まんなどがあります。商品はスーパーや通販などで購入可能です。
また、ファーストフード店やレストランでは、大豆ミートを使ったハンバーガーを提供しているお店もあります。料理をする時間がないときや、本格的な大豆ミート料理を気軽に楽しみたいときにおすすめです。
次に、市販品の大豆ミートについてご紹介します。市販品の大豆ミートがあれば、肉もどきの料理がいつでも手軽に作れます。
市販品の大豆ミートは次の2種類に分けられます。
・そのまま使えるタイプ
・湯戻しして使うタイプ
「そのまま使えるタイプ」は、湯戻しする必要がなく、肉のようにそのまま料理に使えます。「湯戻しして使うタイプ」は、乾燥させた大豆ミートをお湯で茹でて、戻してから使います。湯戻しする手間はかかりますが、常温で長期保存できるのが魅力です。
また、大豆ミートの形状は主に次のような種類があります。
・ミンチ
・スライス
・ブロック
「ミンチ」はひき肉状になっており、ハンバーグや餃子、麻婆豆腐、タコスなどの料理に使えます。「スライス」は薄切り状で、ショウガ焼きやカルビ焼き、チンジャオロースなどに。「ブロック」はかたまり状になっており、酢豚風やからあげなどを作る時におすすめです。いずれもスーパーや通販で購入できます。
本格的な手作りに挑戦するなら、大豆ミートを一から作ることもできます。ここでは、乾燥大豆を使った大豆ミートの作り方をご紹介します。たくさんできるので小分けにして冷凍保存しておくと便利です。できあがった大豆ミートは肉団子やハンバーグなどの料理に使えます。
材料
(茹で上がりは約700g程度)
・乾燥大豆 300g
・片栗粉 大さじ3~
作り方
- 水洗いした大豆をボウルに入れ、4~5倍の量の水につける。浸水時間は6~8時間が目安。
- つけ汁を捨てて水を加え、中火にかける。煮立ったらアクを取り、指で柔らかくつぶせるくらいまで弱火で30分ほど煮る。
- ザルに上げて粗熱を取る。
- フードプロセッサーに3と片栗粉を加えて攪拌する。まとまりにくければ少量の茹で汁を加え、混ぜ合わせてできあがり。
「めりぃさんのお店」で大豆をお取り寄せして、手作り大豆ミートに挑戦してみてもいいですね。
大豆は日本人が古くから親しんできた食材です。豆腐や納豆、味噌、高野豆腐、きなこ、豆乳など、大豆を使用した加工食品はたくさんあります。
その中でも大豆ミートは、見た目や食感が肉と似ており、代替肉として使えるのが魅力です。いつもの肉料理を時々は大豆ミートに置き換えるなどの方法で、健康や地球に配慮した食事を取り入れてみてはいかがでしょうか。