有名なスパイス10種類の効能と用途一覧!スパイスたっぷりカレー粉を作ろう
人類は数万年前から調味料や薬としてスパイスを活用してきました。日本人にとって一番なじみのあるスパイス料理といえばカレーでしょう。複数のスパイスを使用したカレーは、香りや辛みを楽しみながら、各スパイスの健康効果も期待できる食べ物です。
スパイスの効能の中でも抗酸化作用や脂肪燃焼作用は、美容や健康を意識する女性から注目されています。今回は、代表的なスパイス10種類の効能と用途効果と使い方、また、それらを使った自家製カレー粉の作り方などをご紹介します。スパイスの特徴を知って美容や健康に生かしましょう。
スパイスを中高年女性におすすめする2つの理由
種類によってさまざまな効果が期待できるスパイス。実際に、スパイスは漢方やアーユルヴェーダなどの医学にも応用されています。アーユルヴェーダとはインド・スリランカ発祥の伝統医学です。
そんなスパイスは中高年女性にもおすすめの食材です。理由は2つ。ひとつは、スパイスの効能が中高年女性の悩みにも適していること。もうひとつは、スパイスが減塩に役立つことです。それぞれ具体的に見てみましょう。
美容・ダイエットに役立つ
スパイスの効果で特に注目したいのは、体を温める作用や抗酸化作用、脂肪燃焼作用、消化促進作用などです。たとえば、カレーを食べると体が温まったり、汗をかいたりした経験がある方は多いと思います。これはスパイスの体を温める作用や発汗作用によるものです。
女性は50代以降になると、体の冷えやエイジングサイン、代謝の低下、食欲の低下などに悩む方が増えてきます。中高年女性のこうした悩みはスパイスの効能でサポートできるものが多く、適量のスパイス摂取は健康や美容に役立つと考えられます。
減塩に役立つ
また、料理にスパイスを使うことは減塩にもつながります。50代以降になると塩分を控える方が増えますが、単に塩を減らすだけでは味に物足りなさを感じることも多いですよね。スパイスを活用すれば香りや辛みが料理を引き立て、おいしく減塩できます。
たとえば、ポテトサラダは塩だけでなく、コショウを加えることで味が引き締まります。炒め物にはコショウの他に、食欲をそそるガーリックやカレー粉を加えるのもおすすめです。味噌汁や鍋料理には唐辛子を少し入れることで、ピリッとした辛みが料理を引き立てます。
スパイスの種類と効果一覧
世界では実に350~500種類ものスパイスがあるといわれています。ここでは、料理によく使われる有名なスパイスを、香りをつけるスパイス、色をつけるスパイス、辛みをつけるスパイスに分けて一覧でご紹介します。
■香りをつけるスパイス
クミン
インド料理に使われるスパイス。カレーを連想させる香りがしますが、辛みがとても少ないのが特徴です。クミンは食欲増進作用や消化促進作用があるといわれています。にんじんのポタージュやカボチャサラダにクミンを加えるとやさしいカレー風味になり、辛い料理が苦手な女性にもおすすめです。
シナモン
甘い香りが特徴のシナモンはお菓子や飲み物だけでなく、カレーパウダーにも使用されています。体を温める効果があり、漢方薬では桂皮と呼ばれます。冷えが気になる女性には、紅茶にシナモンを入れたシナモンティーや、加熱したバナナやリンゴにシナモンをかけたホットデザートもおすすめです。
ガーリック
ガーリックとはにんにくのことです。独特の香りが食欲をそそるおなじみのスパイスです。ガーリックは体力強化や疲労回復に効果があるといわれています。簡単にできるおすすめ料理はガーリックトースト。パンにバターとガーリックパウダー、パセリをのせてトースターで焼くだけで完成します。
カルダモン
「スパイスの王様」と呼ばれるカルダモンは、爽やかでエキゾチックな香りが特徴です。カルダモンには消化促進作用があるといわれています。カレーやお菓子の香りづけに使われる他、チャイも有名です。チャイはミルクティーに砂糖とシナモン、カルダモン、ショウガ、ブラックペッパーを加えたもの。体が温まるドリンクです。
コリアンダー
コリアンダーはパクチーの種子です。香りはマイルドでそれほどクセがありません。消化促進作用や食欲増進作用があるといわれています。魚や肉に塩とコリアンダーで下味をつけて焼くとエスニック風味になり、いつもと違う料理を楽しみたい時におすすめです。
■色をつけるスパイス
ターメリック
ウコンとも呼ばれるターメリック。ターメリックは鮮やかな黄色が特徴で、カレーの色や風味づけに欠かせないスパイスです。抗酸化作用があり、美容や健康への効果が注目されています。本格カレーを楽しみたい時は黄色いごはんのターメリックライスを。ターメリックライスは米3合に対しターメリックパウダー小さじ1/2を加えて炊くだけで作れます。
パプリカ
パプリカパウダーは野菜のパプリカを乾燥させて粉末にしたものです。赤い色をしていますが辛みはありません。ビタミンB群などの栄養素を含みます。主に彩りを目的に、カレーやロールキャベツ、スープなどに使われます。辛い料理が苦手な方にも使いやすいスパイスです。
■辛みをつけるスパイス
チリペッパー
辛みが強いスパイスとして有名なチリペッパー(唐辛子)。辛み成分のカプサイシンを含み、脂肪燃焼効果や血行促進効果があることから、ダイエットをしたい方にも注目されています。ただし、摂り過ぎると胃腸の負担になるため注意が必要です。
ジンジャー
ジンジャー(生姜)は女性に人気のスパイスです。体を温め、新陳代謝を高める作用があり、冷えの改善効果が期待できます。生姜は漢方薬にも使われています。エスニック料理や和食など、あらゆる料理に使える万能食材です。
ブラックペッパー
コショウの一種であるブラックペッパーは、強い辛みと爽やかな香りが特徴です。カレーの他、料理の辛みづけとして多用されます。食欲増進作用や脂肪燃焼作用があるといわれています。ただし、過剰に摂ると消化器官に負担がかかるので気をつけましょう。
スパイスの注意点
スパイスの中には胃腸を刺激するものもあり、必ずしもすべての方にスパイスが適しているとは限りません。スパイスの摂取は体調や体質に合わせて判断しましょう。また、スパイスはたくさん摂れば良いというものではありません。過剰摂取は避けて少しずつ摂るようにしてくださいね。
オリジナルスパイスたっぷり!カレー粉の作り方
ここではオリジナルカレー粉のレシピをご紹介します。一般的なカレールウには植物油脂が含まれていますが、50代以降になると「脂肪分が気になる」という女性も多いと思います。カレー粉があれば、ルウを使わずに低脂肪のカレーが作れますよ。
また、手作りカレー粉は辛さ調節も可能です。辛いのが好きな方や、辛さ控えめが好きな方など、自分好みのカレー粉に仕上げてくださいね。
材料(4~6人分)
- クミンパウダー 小さじ1/2
- シナモンパウダー 小さじ1/2
- ガーリックパウダー 小さじ1
- カルダモンパウダー 小さじ1/3
- コリアンダーパウダー 小さじ1/2
- ターメリックパウダー 大さじ1
- チリペッパーパウダー 小さじ1/4
- ジンジャーパウダー 小さじ1/2
- ブラックペッパーパウダー 小さじ1/2
※辛みが苦手な方はチリペッパーをなしに。辛みを強くしたい場合は、チリペッパーを小さじ1/2に増やします。
作り方
- フライパンにすべてのスパイスを入れて火にかける。
- ヘラなどでスパイスを混ぜながら煎る。
- 粗熱がとれたら密閉容器に入れて冷暗所で保存する。
適度にスパイスを摂って美容や健康に生かそう
日本人にも身近な食材であるスパイスについて見てきました。
有名なスパイスはスーパーでも売られており、手軽に購入できます。自宅にスパイスがあれば、自家製のカレー粉やドリンク、デザートなどに使え、料理のレパートリーもぐんと広がります。日持ちがするスパイスは、一度買えば長く使える点も便利ですね。
適度にスパイスを取り入れて、健康や美容に役立ててはいかがでしょうか。
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